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オーバーツーリズムやマナー問題が話題でも 外国人が「一生に一度」と願う日本の風景とは

公開日:  /  更新日:

著者:i-know

桜の下でのプロポーズに込められた思い

ハワイの結婚式。引き出物はなしで、テーブルに置かれたスナックなどを土産として持ち帰るだけ【写真:i-know】
ハワイの結婚式。引き出物はなしで、テーブルに置かれたスナックなどを土産として持ち帰るだけ【写真:i-know】

 その指輪は、日本で生まれて、ハワイに移住したミッシェルさんのおばあ様から受け継がれた大切なもの。以前から、結婚を前提におつきいをしていたウィルさんに託されていたのだそうです。

 ふたりが日本好きであること、そして日本人を祖先に持つミッシェルさんを喜ばせたいとの思いから、ウィルさんは「絶対に日本の桜の下でプロポーズする!」と気持ちを固めて、ハワイから指輪を持ってきていたのです。もちろん、ミッシェルさんの答えは「イエス!」でした。

 日本に住んでいれば一年に一度、桜を見ることはできますが、外国で暮らす彼らにとっては一生に一度、体験できるかできないかの憧れの景色です。そんな人生で一度きりかもしれない日本の桜の下で、一生に一度のプロポーズをするなんて、とてもロマンチックですよね。

桜をめぐる視線の中で感じたこと

 一方で、日本では桜のシーズンになると、観光客の多さやマナーの問題が話題になることもあります。たしかに、枝を折る、ゴミを放置するといった行為は看過できるものではありません。

 その一方で、ルールを守りながら、この景色を心から楽しんでいる人たちも数多くいます。

 今回のエピソードを聞き、「人生で一度かもしれない景色」を大切に味わおうとしている人々に対して、少しだけ視点を広げてみてもいいのではないか――そんなことを感じました。

(i-know)

i-know(いのう)

大学卒業後、フリーランスライターに。お笑い雑誌やファッション誌で、著名人のインタビューを中心に活躍。34歳のとき日本のキャリアに一区切りをつけ、単身ニューヨークへ。その後、ハワイのロコ(地元民)と結婚し、現在は2人の子ども(8歳、6歳)をバイリンガルに育てるべく奮闘している。