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49キロ痩せて手に入れた「自分を許せるようになった世界」 誹謗中傷を乗り越えた110キロの女性 数字以上に大きかった心の変化とは
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転機は父の病。自分の体は「自分だけのもの」ではなかった
そんなのんさんが大減量を決意したきっかけは、同居していたお父様が脳梗塞で倒れたことでした。
「脳梗塞の原因が、肥満による高血圧でした。思うように体を動かせないようになった父を見て、心配だったし、見ていてすごく苦しかったです。そのときまで、太っていることって別に誰にも迷惑をかけないじゃん、自己責任、って心のどこかで思っていたんです。でも、自分がもし同じことになったら、つらいのは自分だけじゃない。家族や周囲にも迷惑をかけてしまうと気づきました」
ダイエットの道のりは、身体的なつらさ以上に、周囲からの言葉との戦いでもありました。
「痩せる過程でバカにされるのは当たり前でした。人間として扱われないような言葉を言われたり、何をやっても笑われたりしていました。インターネットの言葉以上に、直接会う人や知り合いに言われることがなによりつらかったです」
他人の声が最初はとてもつらかったというのんさん。「他人からもらう言葉って、予想していない事故みたいな感じで急にメンタルにくるんですよね」と、当時を振り返ります。それでも「しんどいなら無理しなくて良い」「あなたは十分頑張っているよ」など、なにげなく言われた言葉に救われたそうです。
ちなみに、「100キロ超えが普通体型になるのなんて誰でもできるよ」といった、心ない言葉をかけられることは、減量に成功した今でもあるそうです。しかし、気にならなくなったというほど、メンタルも大きく変化をしました。
痩せて変わったのは、数字ではなく「思考の癖」

49キロ痩せた今、のんさんが手に入れたのは「自分を許せるようになった世界」でした。
「太っていた頃は『意志が弱くて一生痩せられない。こんな私は存在価値がない、とすぐ自己否定しがちでした。しかし本気で痩せると決めてから、同じように痩せた人の体験談をたくさん見ていく中で、『なんでこの人は痩せたんだろう、じゃあ自分はなんでできないんだろう』と原因を考えるようになりました」
そこでのんさんが行き着いたのは、「ただ真似するのではなく、体験談をヒントにしながら、自分の生活や思考のクセをひとつずつ整理し、自分に合う形に落とし込んでいく」という考え方。その積み重ねによって、無理なく続けられる方法を確立し、ついに49キロの減量に成功したといいます。
「この経験から、ダイエットはシンプルに『体型を変えること』だけではなく、自分のできないところや嫌なところの『課題』や『原因』を探ってどう『解決』していくかっていう、生きるうえで大事な考え方を学ぶことができたと思っています。そのおかげで『私は意志が弱くてダメだ』と否定する前に『やり方を知らなかっただけだ』と考えられるようになり、自分を否定せず前向きに明るく生きられるようになりました」
体重をキープするため、今気をつけていることは、インターネットで見かける“すごい人”とは比較をしないこと。そして、「無理のない範囲で、長く健康」でいるために、「1日の自分の活動量に合わせた食事」「軽く体を動かす」「良く寝る」といったルールを決め、できたときは「自分に100点をあげています」と話します。
そして、「かつての自分のように、体重が3桁を超えてしまって人生を諦めかけいてるような人に、変わりたいと思えるようなきっかけを届けるお仕事がしたいです」と、未来の展望を語ります。その言葉は、同じように悩む人の心に、そっと光を灯してくれることでしょう。
(Hint-Pot編集部)