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コース料理のパン、いつ食べ始めるのが正解? 意外と知らないNGマナーを栄養士が解説 「丸かじり」以外にも気をつけたいこととは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

コース料理で提供されたパン(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
コース料理で提供されたパン(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 新年度を迎え、歓迎会や会食など、食べ方のマナーが気になる場面も増えるかもしれません。その一つが、コース料理で出てくるパンです。料理より先に提供されたとき、いつ食べ始めたら良いのか迷った経験がある人もいるでしょう。コース料理のパンは、いつ、どのように食べるのが正解なのでしょうか。意外と陥りがちなNGマナーについて、栄養士で元家庭科教諭の和漢歩実さんに伺いました。

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パンはいつ食べ始めて、いつ食べ終わるべき?

 西洋料理のコースで提供されるパンは、単体で食べるものというよりも、料理と一緒に味わうための存在と考えると良いでしょう。お店によっては、料理よりも先にパンだけが提供されることもあり、すぐに食べて良いものか戸惑うかもしれません。一般的なマナーとしては、パンを食べるのは「スープが出されたあと」とされています。

 パンを食べ終えるのは、メイン料理を食べ終える頃までが目安です。パンをあとで食べようと残しておいても、メイン料理を食べ終えると、皿と一緒にパンも下げられるのが一般的です。パンは料理と合わせながら少しずつ食べ進め、メイン料理を食べ終える頃までを目安に食べ切るようにすると良いでしょう。

テーブル中央に置かれたバターの塊 どう対応?

 パンに塗るバターが、大きめのバター容器に入ってテーブル中央に置かれている場合があります。NGなのは、容器から共用のバターナイフでバターを取り、直接自分のパンに塗る行為です。まず自分が使う分を共用のバターナイフで適量取り、自分のパン皿の端に置きましょう。周囲に声をかけて、取り終えたら共用のバターナイフを隣の人に回すなどするとスムーズです。

 パンに塗るときは、自分のバターナイフで、なければ料理用のナイフでパン皿に取り分けたバターを使います。このとき、パンの全面にバターを塗るのは避けましょう。行儀が悪いとみられます。ひとくち分をちぎり、その都度塗って食べるのが良いでしょう。

パンの丸かじり、パンくず集めはNG

 バターの塗り方と関係しますが、パンに丸ごとかぶりつくのはNG行為です。また、ナイフでパンを切るのも、基本的にはマナー違反とされています。

 テーブルクロスにパンくずが落ちても問題ありません。つい、パンくずを集めたり、払ったりしたくなるのですが、そのままにしておくのがマナーです。デザートの提供前に店のスタッフが片づける流れなので、任せましょう。

 テーブルマナーの基本は、周囲への配慮にあります。自分だけでなく、一緒に食事をする人の心地良さを考え、楽しい時間を共有することがマナーの本質です。食べ方やタイミングに迷った場合は、ホストや周囲の様子を参考にするのも良いでしょう。

(Hint-Pot編集部)

和漢 歩実(わかん・ゆみ)

栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾