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選挙投票のために帰国は当たり前 台湾から「声を上げる」重要性を学んだ漫画が大反響 「今の日本に必要なもの」
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新型コロナ対策で世界から注目を集めて気付いた 同世代の政治への関心の高さ
新型コロナウイルスに対する防疫の取り組みに対し、先行きの見えない不安からか国の対策に批判や不満が強まる日本。その一方で、台湾は迅速な対応が評価されているといいます。台湾人の友人を通して知った考え方の違い、そして日本人も学ぶべき点が多いことに気が付いた女性が描いた漫画に反響の声が集まっています。作者に話を聞きました。
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イラストレーターのよねはらうさこ(@yoneharausako)さんは、ブログ「異文化まんが描き よねはらうさこの冒険」やSNSで、旅行記や日常生活で感じたことを漫画に綴っています。LINEスタンプにもなっている、かわいらしいウサギのキャラクターが主役の愛らしい絵柄が特徴です。
よねはらさんは漫画を描いたきっかけを「生活と政治は結び付いています。それを良くしていくためには、一人ひとりが意識を持たなければならない、ということを知ってもらえればと思いました」と語ります。
漫画の中でよねはらさんは、コロナウイルス対策で支持率を爆上げし、世界からも注目を集めた蔡英文(ツァイインウェン)台湾総統について触れていますが、その功績は彼女の力だけではないと分析。
それは、台湾人の友人たちとの何気ない会話から感じたといいます。同世代とは思えないほど、政治へ高い関心を持つ友人たち。選挙で投票するために当たり前のように帰国をしたり、法案が通ったことを喜んだり……。よねはらさんは自分自身、また日本人の多くの若者たちと、彼女たちとの感覚の違いにとても驚いています。
そして感じたのが、台湾の人たちがみんなで「声を上げ続けたから今の台湾がある」ということ。そんな台湾の姿を見て、事態を好転させるにはもっと「声を上げよう」とよねはらさんは考えたそうです。
漫画を公開後、「今まで行ったことなかったけど次は選挙に行ってみようと思った」という感想を見て、うれしく思ったというよねはらさん。その他にも「今の日本に必要なものだなあ」「台湾の魅力は食だけじゃないっっ!」「日本はなんでこんなに投票しないのか不思議でしかない」など、改めて「参政」について考えたという多くの感想が寄せられました。
(Hint-Pot編集部)