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「美しい日本を取り戻す」 繁華街で黙々とゴミ拾い…マスクを被った“リアルヒーロー” 活動の原点とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

活動を始めたきっかけは2017年の渋谷ハロウィン

ゴミ拾いに奮闘するスミレンジャーZさん【写真提供:スミレンジャーZ(@iijNWqUQ7i41630)さん】
ゴミ拾いに奮闘するスミレンジャーZさん【写真提供:スミレンジャーZ(@iijNWqUQ7i41630)さん】

“ヒーロー”姿でゴミ拾いをしていたのは、スミレンジャーZさん。現在29歳で、中学生の頃から15年以上、さまざまなボランティアを続けてきました。彼を突き動かしているのは「シンプルに感謝されることが生き甲斐」という純粋な思いです。

 今のスタイルで活動を始めたきっかけは、2017年の渋谷ハロウィンでした。地方出身のスミレンジャーZさんにとって、大都会にあふれかえるゴミの山は想像を絶するもの。さらに、イベント時だけでなく日常の渋谷も汚れている現実を知り、「継続が必要だ」と確信したといいます。もともと特撮ヒーローが大好きだったこともあり、自身のモチベーションを高め、街の人に親しんでもらうために“オリジナルヒーロー”へと変身する道を選びました。

散乱したゴミをてきぱきと拾うスミレンジャーZさん【出典:X(@iijNWqUQ7i41630)よりスクリーンショット】
散乱したゴミをてきぱきと拾うスミレンジャーZさん【出典:X(@iijNWqUQ7i41630)よりスクリーンショット】

 スミレンジャーZさんの活動は、SNSの自動翻訳機能を通じて海外へも拡散。外国人フォロワーから「自国の友達にこの素晴らしさを伝えます」といった温かいメッセージが届くようになりました。

「自国の友達に伝えます」 自動翻訳がつないだ世界からの共感

ともに清掃活動を行う仲間たち【写真 提供:スミレンジャーZ(@iijNWqUQ7i 41630)さん】
ともに清掃活動を行う仲間たち【写真 提供:スミレンジャーZ(@iijNWqUQ7i 41630)さん】

 大学で「まちづくり」を専攻していたこともあり、単にゴミを拾うだけでなく、「なぜゴミが減らないのか」という社会的な問題提起も織り交ぜて発信しています。その論理的かつ情熱的な姿勢は、いまや多くのボランティアや議員をも動かす大きな輪となりました。

「世界に誇るきれいな日本を維持する仕組みの重要性を示すプレッシャーにもしたい」と語るスミレンジャーZさん。現在は毎月のゴミ拾いイベント「アッセンブル渋谷」を主催するほか、杉並区方南町のイベントでもゴミステーションの管理を担うなど、地域に根差した活動を広げています。

 実は、生まれつきの発達障害という特性を抱え、20代半ばでうつ病を発症するなかで自身を見つめ直し、「自分で決めたこと」として続けてきたこの活動。その一歩一歩が、自身の回復とともに、街の景色、そして人の意識にも確かな変化をもたらしているようです。

(Hint-Pot編集部)