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スポーツドリンクを普段飲むのはNG? 医師が教える春の「かくれ脱水」を防ぐ水分補給の方法とは
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教えてくれた人:谷口 英喜

暖かくなってきたこの季節、熱中症はまだ先の話だと思っていませんか。実は春先こそ、自覚がないまま脱水が進む“かくれ脱水”のリスクが高まる時期。何をどう飲むかが大切だといいます。正しい水分補給について、脱水症・経口補水療法を専門とする医学博士の谷口英喜先生に伺いました。
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春こそ“かくれ脱水”に要注意 気づきにくい理由とは
「脱水」といえば、真夏の暑い時期に起こるイメージがあるかもしれません。しかし実際には、私たちのからだは季節を問わず、皮膚や吐息から常に水分が失われ続けています。そこに春の気温上昇や活動量の増加が加わることで、気づかないうちに水分が不足していく“かくれ脱水”が起きやすくなるのです。
かくれ脱水の厄介なところは、自覚症状がないまま進行することです。脱水が進むにつれて、ふらつきや立ちくらみ、食欲や集中力の低下、肌の艶や張りの低下といった変化が現れてきます。「なんとなく体の調子が悪い」と感じたら、かくれ脱水を疑ってみることも大切です。こうした状態を放置すると、熱中症につながるおそれもあります。
水分補給に適している飲み物は
水分補給に適しているのは、季節を問わずからだへの負担が少なく、手軽に飲める水やお茶です。冷たい飲み物は胃腸に負担をかけることがあるため、常温から白湯程度の温度のものを選ぶのがおすすめです。緑茶やコーヒーなどカフェインを含む飲み物は、利尿作用が気になるところですが、日頃から飲み慣れていて体が慣れている方であれば、日常的な水分補給として取り入れても問題ありません。利尿が起きやすいと感じる方は、麦茶やカフェインレスのコーヒーを選ぶと良いでしょう。
一方、アルコールや糖分・塩分が過剰な飲み物は避けるようにしましょう。また、スポーツドリンクは運動後のエネルギーや水分補給を目的とした飲み物であり、経口補水液は熱中症や急性胃腸炎による脱水症状が出た時に飲むものです。どちらも日常的に飲み続けることは避けてください。