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「何回言わせるんだい」 雨上がりに増える“傘のヒヤリ” 危険な持ち方を眼科医が注意喚起

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

「眼科医としては本当に恐怖」

地面と水平に持つ横持ちは非常に危険!(写真はイメージ)【写真:写真AC】
地面と水平に持つ横持ちは非常に危険!(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 ドクターKさんは梅雨の時期になるとこうした持ち方をする人が一気に増えることを以前から危惧していたといいます。「とくに子どもの目の高さに近い位置に傘の先端が来ることもあり、眼科医としては非常に怖い持ち方だと感じています」と、その胸中を語ります。

「傘の先端が目に当たると、角膜や結膜を傷つけるだけでなく、当たり方によっては眼球そのものに強い外傷を起こす可能性があります。軽い傷で済む場合もありますが、角膜を深く損傷したり、前房出血、虹彩や水晶体の損傷、網膜への影響などが起こったりすることもあります。さらに強い力が加わると、眼球破裂のような重篤な外傷につながる可能性も否定できません」

 一度大きく傷ついた目は、たとえ治療をしても、視力低下などの後遺症が残る場合もあるといいます。

「目は小さな臓器ですが、視機能に直結する非常に繊細な部位です。だからこそ、傘の先端を人に向けないという基本的な配慮がとても大切だと思います」

「誰かを責めたいのではなく」想像力が目を守る社会へ

 投稿への大きな反響に対し、ドクターKさんは「今まで無意識にやってしまっていたので気をつけます」「子どもの目線で考えたことがなかった」という気づきの声が多く寄せられたことに、確かな手応えを感じています。

「誰かを責めたいというより、無意識の行動が思わぬ事故につながる可能性があることを知っていただきたい、という思いで投稿しました。今回の反響を通じて、少しでも傘の持ち方を見直すきっかけになればうれしいです」

 目は片方の視力が大きく落ちるだけでも生活の質に大きく影響が出る器官です。もちろん日常で起こる目の怪我は、傘の先端に起因するものだけではありません。自分自身や周囲を守るためにも少し意識するだけで「防げる事故はあります」とドクターKさんはいいます。

 著書「スマホ時代の眼メンテナンス」(高橋書店刊)でも目の健康について発信しているドクターKさん。2つしかない大切な目を守るためにも、知識のアップデートと、周囲への配慮は欠かさないようにしていきたいですね。

(Hint-Pot編集部)