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抱っこ紐に潜む落下事故の危険性 原因は我が子を思う「優しさ」? 国民生活センターが警鐘を鳴らす「姿勢」とは
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赤ちゃんとの暮らしの中で、抱っこ紐を活用している家庭も少なくないでしょう。子どもの鼓動を間近に感じられる安心感がある一方で、使い方を一歩間違えると、取り返しのつかない事故につながるおそれがあります。独立行政法人国民生活センターの公式X(ツイッター)アカウント(@kokusen_ncac)が、安全な使用について注意を呼びかけています。
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事故の7割が“すり抜け” 優しさが裏目に出る誤装着の怖さ
抱っこ紐は、子どもを抱く動作をサポートするアイテムとして、以前から多くの家庭で取り入れられてきました。両手が使えるようになり、長時間の抱っこによる負担を軽減できる点から、日常の子育てを助ける存在として広く活用されています。一方で、使用中や着脱の際に、子どもが落下してしまうケースも。
同センターによると、抱っこ紐を着用中に起きた落下事故は「抱っこ紐からすり抜けたものが7割」でした。また、事故が起きた際の姿勢で最も多かったのは「前屈み」で、全体の半数を占めています。前屈みになると子どもの頭部が下を向くため、隙間から落下しやすくなるだけでなく、頭部に重篤な受傷を負うリスクが非常に高まります。
大切な子どもを不慮の事故から守るために、同センターは以下のチェックポイントを提示しています。
・取扱説明書に従い、正しく装着する
・しゃがむときは前に屈まず、子どもの頭を手で支えながら膝を曲げる
・着脱は可能な限り低い姿勢で行う
2019年からの5年間で報告された抱っこ紐からの落下事故は138件
同センターのウェブサイトによると、医療機関ネットワークには、2019年度からの5年間で、抱っこ紐からの落下事故が138件寄せられています。
そのうち、およそ4割は「誤装着」が原因とされており「子どもが苦しいと思い、隙間が空くようにベルトをゆるめていたところ落下した(生後1か月)」といったケースも確認されています。
抱っこ紐の誤装着は、骨折や頭蓋内損傷といった重いけがにつながることもあります。便利な子育てグッズだからこそ、その特性を正しく理解し、安全に活用したいですね。
(Hint-Pot編集部)