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からだ・美容

連休明けの体がだるさや不眠 更年期世代が5月に不調を感じやすい理由 摂り入れたい旬の食材とは

公開日:  /  更新日:

著者:かみむら 佳子

毎日酷使しがちな目(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
毎日酷使しがちな目(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 気温が上がり、初夏を感じさせる季節になりました。大型連休明けで、なんとなく体がだるい、眠りが浅い……そんな不調をじわりと感じている人はいませんか? 更年期の女性の元気をサポートする、国際中医薬膳師のかみむら佳子さんによる今回の連載は、この時期に起こりやすい不調について。中医学の視点から、5月に不調が出やすくなる理由を紐解き、体の内側からやさしく整える食養生の知恵をお届けします。

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5月に注意したい「血」不足とは

 春先に足がつりやすい――そんな更年期世代の方は、5月の連休明けこそ注意が必要です。

 中医学では、足のつりは筋肉を養う「血(けつ)」が不足した「血虚(けっきょ)」のサインと考えます。血とは、体を潤し、筋肉や目を養うエネルギーのようなものです。血が少ない状態は、季節の変わり目やホルモンバランスの乱れの影響を受けやすく、さまざまな不調として現れやすくなります。

 たとえば、髪の毛の変化です。中医学では「髪は血の余り(血余)」とされ、血が十分にあってこそ健やかに保たれます。「最近、髪が細くなった」「パサつきが気になる」と感じる人は、血不足のサインかもしれません。

 また、睡眠の質の低下も「血」の不足に関係すると考えられています。血には精神を安定させる働きがあり、いわば「心の栄養剤」。血が不足すると心が落ち着かず、イライラや不安感、寝つきの悪さにつながります。「夜中に何度も目が覚める」「眠りが浅い」という症状は、血不足と自律神経の乱れが重なった典型的なパターンです。

「血」不足が進む理由は目の酷使

 そして5月は、この血虚がさらに進みやすい季節といえます。その大きな理由が「目の酷使」です。目が関係しているとは意外かもしれませんが、中医学では目は血の影響を受けやすい器官ととらえています。「肝は目に開竅(かいきょう)し、肝は血を蔵す」といわれ、「目が正常に働くためには、肝に蓄えられた血が十分にあることが大切」という意味です。つまり、目を酷使すると血が一気に消耗しやすくなります。

 大型連休中の外出で強い日差しを浴びたり、いつもより動画視聴やSNSチェックが増えたりして、自分が思っている以上に目が疲れている人もいるでしょう。更年期はもともと血が不足しやすい時期。そこへ目の酷使が重なると、体内の「血のストック」がさらに減り、だるさや寝つきの悪さなど、5月の不調が出やすくなります。