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隣の「クチャクチャ音」に耐えられない! でも「音が不快」と伝えるのはNG? 専門家がすすめる、角を立てない“魔法のフレーズ”とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:奥野 実羽心

どうしても伝えたいときの“魔法のフレーズ”と4つのポイント

 それでも、どうしても伝えなければならない場面もあるでしょう。その際に大切なのは「相手が悪い」というスタンスを捨て、「私がこうだから」という理由づけで伝えることです。相手との関係性や距離感に合わせたフレーズをご紹介します。

○目上の人や上司に対して
「私の問題なのですが、食事中だけ別の場所に移動してもよろしいでしょうか?」

「すみません、ほかの人の食べる音がどうしても気になってしまうタイプなんです。集中力を保つために……」と、あくまで自分の特性を理由に相談しましょう。このように、自分が対策をとるための「許可」をもらう形にすれば、上司の気分を害さずに済むでしょう。

○気心の知れた同僚や友人、後輩に対して
「鼻が詰まっていたりする? 苦しそうな音がしたから、体調が心配になっちゃって」

 信頼関係がある相手なら、ふたりきりのときにそっと伝えてみてください。「音がうるさい」と責めるのではなく、鼻呼吸ができずに苦しそうに見えたという「配慮」として伝えるのです。これなら相手もプライドが傷つかず、自分の食べ方に意識を向けるきっかけになります。

 もし伝える決断をしたなら、次の4つのポイントを心がけてください。

1. 人前で伝えない:いわゆる“公開処刑”にならないよう、個人的な空間で
2. 食事中ではなく別の機会に:仕事に集中しているときではなく、少しリラックスしているときに
3. 長く説明しない:言葉が多いほど、相手を傷つけやすくなります。サラッと短く、軽めに
4. 事実ベースで:「不快だ」という感情ではなく、苦しそうなど「体のサイン」のような事実をメインに

食事中の自分の音が気になる人は

 反対に、もし自分が食事中に出している音が不安なら、「口を閉じて噛む」「ひとくちの量を少なくする」といったことを意識すると、音は抑えられます。もし鼻詰まりが原因なら、耳鼻科に相談するのも良いでしょう。

 職場は多様な感覚を持つ人が集まる場所。無理に耐えて自分を削るのではなく、環境の調節や相手を否定しない伝え方を意識することで、心地良い距離感を見つけていってくださいね。

(Hint-Pot編集部)

奥野 実羽心(おくの・みわこ)

株式会社TAYORI 代表取締役。看護師・保健師として10年にわたり、急性期から回復期リハビリ、終末期、健診の現場を経験する。治療と予防の両面からケアと指導を実施。「働いてる方が健康になる」と思える会社を増やしたいと思い、現在は企業の健康経営やストレスチェックの実施を事業として行い、働く人たちの健康と、会社全体の人材管理サポートを行う。小学生と中学生、2児の母。趣味はアニメと写真。