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メーガン妃とヘンリー王子 「英国は安全と敬意が足りなかった」 故ダイアナ元妃の悲劇も要因か 専門家が分析
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王室引退の理由 「どこに安住の地を求めるかにある」 英紙報じる
ウェストミンスター寺院で行われた「コモンウェルス・デー」の式典を最後に英国を去ったメーガン妃。“王室引退”の理由について王室専門家は「メーガン妃とヘンリー王子にとって英国は安全や敬意が不足していた」と発言した。メーガン妃は先日、ヘンリー王子が毛嫌いしているとされるパパラッチによって撮影された、公務への移動の車中で見せた眉間にシワを寄せて「激怒」しているような表情が話題となっていた。
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英大衆紙「デイリー・メール」が掲載した記事によると、王室専門家であるオミッド・スコビー氏がポッドキャストに出演。「2人の将来の鍵はどこに安住の地を求めるかにあるでしょう。そこがまず安全だと感じられる場所であり、敬意を払われ、要望を叶えてもらえるところであるように望んでいると思います。結局2人にとってはそれが英国で不足していたと感じていたのでしょう」と語り、安全と敬意が足りなかったことがヘンリー王子とメーガン妃の“王室引退”につながったと示唆した。
確かに英国におけるタブロイドメディアのバッシング、そしてパパラッチの存在は、実母のダイアナ元妃の悲劇を経験していることもあり、ヘンリー王子にとっては「危険極まりない環境で、十分な敬意を払われていない」と感じることもあったことだろう。
しかし約3億円超もの公金を使って新居の修復をしたり、「貧困をなくせ」と訴える一方で、日本円にして5000万円以上の大金を散財したとされるベビーシャワーや、地球温暖化にちなんで環境保全を訴えながら、二酸化炭素を振りまくプライベートジェットを11日間で4回も使用する等、批判を招く行為があったことも否めない。
もちろんメーガン妃の父方の家族をネタにした記事には加熱しすぎた面も見受けられる。しかし、敬意を失ったのは慎み深い行動が求められる王族の立場でありながら、金満な行為が目立ったということもある。
今後は北米に舞台を移して活動するが、英国での失敗を糧に新たな尊敬されるセレブリティ像を作ることができるのか。メーガン妃とヘンリー王子の結婚生活の第2幕となる北米編に注目したい。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)