からだ・美容
万全のつもりが…春の日焼け対策で多くの人が陥る“意外な落とし穴”とは? 避けたい“NGケア”について医師が解説
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教えてくれた人:中野 貴光

気温がどんどん上昇し、ポカポカとした陽気が続いています。日ごとに増していく紫外線に備えて、日焼け止めなどの対策を本格的にスタートさせた人も多いのではないでしょうか。しかし、万全のつもりで行っているそのケアに、実は“落とし穴”が潜んでいるかもしれません。日焼け止めに関する「やってはいけない」習慣について、よしクリニック院長の中野貴光医師に詳しくお話を伺いました。
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「SPF値が高い=有効」とは限らない
日焼け止めの選び方や塗り方には、多くの人が陥りがちな誤解があります。
しっかり紫外線対策ができそうだからと、必要以上にSPF値の高いものを選んでしまうかもしれません。しかし、高い数値を過信して薄く塗って済ませてしまうのは、実は大きな間違いです。
また、朝に塗ったきりで安心してしまうのも注意が必要です。汗をかいたり、無意識に顔を触ったりするほか、マスクの着脱だけでも日焼け止めは落ちてしまいます。屋外で過ごす時間が長い場合は、2~3時間を目安に塗り直すことが大切です。
SPF値が高くなくても、推奨される量をしっかりと塗り、こまめに塗り直すようにしましょう。
とくに春は、手軽なパウダータイプやスプレータイプの日焼け止めが重宝されますが、これらをメインの対策にする際は注意が必要です。これらは簡単に塗り直しができるという大きな利点がある一方で、塗布量が不足しやすく、ムラになりやすい傾向があります。ベースにはクリームやミルクタイプを使用し、補助的に取り入れると安心です。
日焼け止めだけでなく服装などのプラスアルファの対策を
紫外線対策は、日焼け止めだけに頼るものではありません。帽子や日傘や帽子、アームカバーなど、物理的な対策を組み合わせることで、より効果的に紫外線を防ぐことができます。
また、「服を着ていれば安心」と思い込むのもNGです。衣類は紫外線をある程度防ぎますが、素材や色によっては通してしまうことがあります。とくに、薄手の生地や淡い色の衣類は影響を受けやすいため、UVカット機能のあるものを選ぶとより効果的です。
意外に盲点なのが「眼」です。「肌に直接当たらなければ大丈夫」と考えてしまいがちですが、眼から入る紫外線も体内の反応に影響するとされています。強い日差しの下では、UVカット機能のある眼鏡やサングラスを取り入れることも重要です。
日焼け対策で大切なのは「自分に合うかどうか」です。合わない日焼け止めを使い続けると、思わぬ肌トラブルにつながることもあります。性能や効果にとらわれず、自身に合うものを選んだうえで、服装などのプラスアルファの対策を考えてみてください。
(Hint-Pot編集部)

なかの・よしみつ
練馬駅徒歩2分、形成外科・皮膚科・美容皮膚科「よしクリニック」院長。幼児期に重度の熱傷を受傷し、皮膚移植手術を受けて一命を取りとめた経験から形成外科医を志す。筑波大学医学専門学群卒業。東京女子医科大学の形成外科学教室に入局。東京大学医学部形成外科への国内留学、日本大学医学部形成外科でのオープニングスタッフとしての赴任などを経て2年間、アメリカのテキサス大学に留学。帰国後、医学博士を取得。2019年6月に練馬で「よしクリニック」を開業。患者の立場に立ったわかりやすい説明と丁寧な治療で信頼を集めている。日本形成外科学会形成外科専門医、日本熱傷学会熱傷専門医、日本レーザー医学会レーザー専門医、日本手外科学会手外科専門医、日本形成外科学会小児形成外科分野指導医、医学博士。
