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子どもの問診票に“自分の情報”を書いた夫 悪気のないズレに妻が限界 夫婦カウンセラーがアドバイス
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教えてくれた人:夫婦カウンセラー・原嶋 めぐみ

家族のことを話しているはずなのに、なぜか夫は“自分の話”として受け取ってしまう――。悪気はないのかもしれない。しかし、そんな小さなすれ違いが積み重なった結果、夫との生活に強いストレスを感じるようになった女性がいます。育児が始まったことで浮き彫りになった、夫婦間の“会話のずれ”。夫婦カウンセラーに、向き合い方について話を聞きました。
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「最初は冗談かと」思うことが多数
関東地方在住の松浦久美子さん(仮名・30代)は現在、夫との関係に悩みを抱えているといいます。
久美子さんの夫は、基本的には穏やかで優しい性格。久美子さん自身、家族との関係がややドライな環境で育ったこともあり、「家族が一番大事」と口にする夫に安心感を覚え、結婚を決めました。
結婚当初は大きな不満もなく、夫婦関係は良好。しかし、子どもが生まれてから、少しずつ違和感が募るようになったといいます。親としてそれぞれが能動的に動かなければならない状態なのに、「おいしいところしかやりたがらない」夫。それでも、子どもをかわいがってくれているからと、あまり気にしないようにしていました。そんななか、久美子さんが夫に対して強い戸惑いを感じた出来事がありました
「育休から復帰してすぐのこと。どうしても会社を休めなかったので、熱を出した子どもを病院に連れていってもらうよう、夫にお願いしたんです」
会議を終え、自席に戻った久美子さんを待っていたのは、大量の着信履歴でした。子どもに何かあったのかと慌てて夫に電話をかけると、電話口の夫は落ち着いた様子でこう言ったといいます。
「問診票に何を書けば良いかわからなくて、何度も電話しちゃったけれど、どうにかなったから大丈夫! って言われたんです」
しかも、よく話を聞くと、夫は問診票に夫自身の情報を書いて提出して、スタッフに手伝ってもらいながら書き直しをしたようでした。
「名前欄に自分の名前を書いて、既往歴の欄にも自分の健康状態を書いていたみたいで……。病院のスタッフさんに『今日はお子さんの受診ですよね?』と困惑されたらしいんです。本人は“間違えちゃった”くらいの感覚で笑っていましたが、私は正直、かなり引いてしまいました」
こうした「え!?」と思う出来事が続くなか、久美子さんは「もしかして夫は、自分以外のことに興味がないタイプでは?」と思うようになりました。
「子どもの話をしているのに、なぜか自分のことだと思っていることが多いんです。たとえば、親から『そろそろチャイルドシートを買わないとね』と言われたときも、夫は真顔で『僕には必要ないよ?』って返していて……。最初は冗談かと思ったんですが、本人は本気だったみたいで」
悪気はないのだろうと思う一方で、久美子さんの中では少しずつ疲れが積み重なっていきました。
「子どものこと、家のこと、仕事のこと……。私は毎日いろんなことを考えながら動いているのに、夫はいつも自然と“自分中心”なんです。一つひとつは小さなことかもしれませんが、積み重なると本当にしんどくて……。最近は、夫のことを嫌いになりかけている自分がいます」