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リンゴとパイナップル、毎日食べるならどっち? ポイントは「何を補いたいか」 栄養士が解説

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

リンゴはポリフェノール、パイナップルは消化酵素が特徴的

 カロリーや糖質量、主な栄養価に大きな差はありませんが、リンゴにもパイナップルにも独自の特徴があります。

 リンゴは、強い抗酸化作用が注目されているプロシアニジンなどのポリフェノールを多く含む点が特徴的です。また、近年の研究では、疲労回復や食欲増進などの効果が期待できる、クエン酸やリンゴ酸といった有機酸も話題になっています。

 一方、パイナップルには、たんぱく質を分解する酵素のブロメラインが多く含まれています。消化を助けてくれるので、体内の代謝を上げる働きも期待されています。

目的に合わせて、適量を効率良く

 毎日食べるならどちらが良いかは、何を補いたいかによります。整腸作用や生活習慣病予防に期待できる食物繊維、ポリフェノールを取り入れたい場合はリンゴを、美肌や免疫機能向上に期待できるビタミンCを補いたいときや、消化が気になるときはパイナップルを選ぶなど、目的に合わせると良いでしょう。

 効率良く食べるタイミングでいうと、リンゴは、一日のうち朝に食べるのが良いといえます。リンゴの糖質は吸収がゆるやかとされ、持続的なエネルギー供給のサポートに良いといわれています。さらに、食べごたえがあり、腹持ちも良いので、一日をスタートさせる朝におすすめのフルーツです。また、便通が良くなる効果も期待できます。

 パイナップルは、たんぱく質を多く含む肉や魚などの食後に、デザートとして食べると良いでしょう。ただし、ブロメラインが口の中の粘膜のたんぱく質に反応し、舌などをピリピリさせることがあります。刺激を感じる場合は、食べるのをやめるなど注意してください。食べすぎると胃痛や腹痛、下痢につながることもあるため、体調に合わせて量を調整しましょう。

 一日に食べる量として、リンゴもパイナップルも具体的な推奨値はありませんが、農林水産省の「食事バランスガイド」では、成人のフルーツの摂取量は1日200グラムとされています。カットフルーツなどで、適量を手軽に取り入れてみましょう。

(Hint-Pot編集部)

和漢 歩実(わかん・ゆみ)

栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾