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「知らなかった…」 電源タップは「3~5年が交換の目安」、ある日突然発火も…危険な使用法をエレコムに聞いた

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム

どこの家庭にも1つはある電源タップ(写真はイメージ)【写真:写真AC】
どこの家庭にも1つはある電源タップ(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 家電を使う際、コンセントまでコードが届かない、一度にたくさんの製品を使いたいといった悩みを解決してくれる電源タップ。延長コードとも呼ばれ、どこの家庭にも1つはある電化製品ですが、実は使用期限が設けられていることはご存知でしょうか。「意外と短い」と話題の製品寿命の目安や、使用期限を過ぎた製品の危険性について、国内製造メーカー大手のエレコムに話を聞きました。

 ◇ ◇ ◇

メーカーは「3~5年での交換」を推奨

「電源タップはマジ定期的に交換しろ」

 先月下旬、SNS上では、電源タップの長期使用による火事の危険性を注意喚起した投稿が大きな話題を呼びました。タップに空いたコンセントの差し込み口にほこりが溜まることで、ある日突然発火するリスクがあるとの内容に、ネット上では「知らなかった…」「もう20年くらい同じの使ってる」「これガチです。昔家燃えかけました」「職場にちょっと焦げてる電源タップがあるんだけど、さすがに処分した方がいいすよね…」など、さまざまな反応が寄せられています。

 一般的に、電源タップはどの程度が買い替えの目安となるのでしょうか。エレコムの担当者は「樹脂の経年劣化」と「内部金属の疲労」を理由に、「3~5年が交換の目安」と説明します。

「本体のプラスチックは紫外線や空気中の酸素、わずかな熱で年々もろくなります。また、プラグを何度も抜き差しすることで、内部の受け皿(導電金属)が広がり、接触不良を起こしやすくなります。内部の断線や金具の緩みは外観では判別不能なため、問題なく使えているように見えても5年までに交換していただきたいです」

 長くとも5年とされる製品寿命。使用期限を大幅に過ぎた製品にはどのような危険性があるのでしょうか。

「差し込み口に溜まったほこりが結露などの湿気を吸うと、電気が流れる電気回路が形成され、突然火花を放って発火します(トラッキング現象)。また、内部の金属が劣化すると抵抗値が高くなり、同じ電流を流しても異常な熱(ジュール熱)が発生して周囲のプラスチックを溶かします。その他にも、コードを曲げ伸ばしするうちに、中の細い銅線が段々と切れていきます(芯線の微少断線)。残った数本の銅線に電流が集中するため、その部分が急激に高温になります」

 いずれも火災の原因にもなる危険なトラブル。使用方法や使用環境によっても製品の劣化には差が生じるといいます。

「掃除機やドライヤーなど抜き差しが多い製品で利用すると、差し込み口が早く消耗します。また、ヒーターなど常に高い電流が流れる製品で利用すると、熱による劣化が加速します。この他、キッチンなど油や水気が多い場所では樹脂劣化や金属のサビなどが起こりやすく、寿命を縮めます」

 他にも、挿しっぱなしで動かさない、プラグ本体を持たずにコードを引っ張って抜く、ドアや家具に挟む、束ねたまま使用する、家具の裏などの見えづらい場所に配置するなど、ついついやってしまいがちな使い方で、ほこりの堆積やプラグの半抜け、危険なショートやトラッキング現象を招くことも……。安心して使うためには、使用期限のほかにどのようなことに気をつければいいのでしょうか。

「ネット市場などで出回っている海外メーカー品や格安品などでは、導線の細いコードや難燃性能の低い樹脂が使われている場合があり、過負荷がかかった時に熱を持ったり、もしもの発火時に延焼しやすかったりします。少し価格が高くても、難燃性能の高い樹脂や、自己消火性樹脂を筐体などに採用したものや、ねじれや引っ張りに強い二重被覆コードを採用した製品を購入することで、リスクを低減することができます。また、雷から家電を守る雷サージ保護機能や、ほこりの侵入を防ぐシャッターを備えた製品など、付加価値を持たせた製品もあります」と担当者。

 極端に安い製品は選ばない、定期的な掃除と点検、買い替えを検討することが大事だといいます。まずは家中の電源タップをチェックし、購入時期が定かでないものは「もう寿命かもしれない」と疑ってかかることが、まさかの火災から家族を守る第一歩になるかもしれません。

(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム)