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病気よりもつらかった夫の言葉 入院中に見えた“夫婦の温度差”に30代妻が決断したこと

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

教えてくれた人:夫婦カウンセラー・原嶋 めぐみ

思いやりのない夫にショックを受けた女性(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
思いやりのない夫にショックを受けた女性(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 病気やけが、家族の介護など、人生には思いがけない困難が訪れることもあります。そんなときに支えになってくれると思っていたパートナーの言動に、深く傷ついた経験がある人もいるのではないでしょうか。今回話を聞いたのは、バセドウ病による入院をきっかけに、夫との将来を考え直すようになったという30代女性。夫婦カウンセラーに話を聞きました。

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結婚10年目の夫婦に訪れた危機とは

 中部地方在住の兼業主婦・太田万葉さん(仮名・30代)は、夫との離婚を考えるようになってから2年が経ちました。現在は、2人の子どもたちとの時間を心の支えにしながら暮らしているといいます。

 夫への気持ちが大きく変わったきっかけは、一昨年のこと。当時の万葉さんは、強い倦怠感や足のむくみに悩まされていました。病院で検査を受けた結果、診断されたのはバセドウ病。放射線治療を受けることになり、1週間ほど入院することになったといいます。

「治療そのものも不安でしたし、子どもたちと離れて過ごすことも心配でした。でも、会社は快く休暇を認めてくれましたし、当時7歳と3歳だった子どもたちの面倒は実母が見てくれることになったので、なんとか乗り切ろうと思っていました」

 ところが、入院が決まったことを夫に伝えた際、返ってきた言葉に大きなショックを受けたそうです。

「夫はまず『子どもたちはどうするの?』ではなく、『俺の飯はどうなるの?』と言ってきたんです。さらに『お義母さん、ずっと家にいるの?』と、迷惑そうな表情で聞いてきました」

 自分のことしか考えていない夫の言葉を聞いて、信じられない気持ちでいっぱいだったという万葉さん。万葉さんの母親は、夫が気を遣わないよう配慮し、自宅近くのホテルに宿泊することを提案。子どもたちの世話だけでなく、食事の準備や作り置きまで引き受けてくれました。

「せめて『ホテル代くらいは母に支払いたい』と夫に伝えたのですが、『それなら自分のお金で払えばいいんじゃない?』と言われました。たしかに、治療を受けるのは私です。でも、好きで病気になったわけでも、子どもたちを置いて入院したいわけでもありません。その言葉を聞いた瞬間、『この人は、私がどれだけ不安な気持ちでいるのか考えようともしていないんだな』と思ってしまったんです」

 苦しいときに寄り添ってもらえなかった傷は深く、それ以来、万葉さんは夫との将来について真剣に考えるようになりました。子育てや家事の合間には、資格取得のための勉強を欠かさないといいます。そんな万葉さんと夫に、関係を修復する道はあるのでしょうか。