Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

ライフスタイル

病気よりもつらかった夫の言葉 入院中に見えた“夫婦の温度差”に30代妻が決断したこと

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

教えてくれた人:夫婦カウンセラー・原嶋 めぐみ

共感力の低さが、心ないひと言を招く

 夫婦カウンセラーの原嶋めぐみさんに、話を聞きました。

「病で心が弱っているときに、自分のことだけしか考えない言動を見せられるのはつらいですよね。今後も同様のことが起こるたびに心を削られていくことを考えたら、なるべく若いうちに離婚を決断し、新たな暮らしを手に入れることは、万葉さんにとって救いになるとは思います。ただ、夫が変わるためのきっかけを与えてあげてもいいかもしれません」

 原嶋さんによると、万葉さんの夫のように、相手の気持ちよりも、まず自分の状況や不安に目が向いてしまう人は少なくないといいます。

「人の気持ちを想像したり、相手の立場に立って考えたりする力は、男女を問わず得意不得意があります。なかには、自分では普通に話しているつもりでも、相手を傷つけていることに気づけない人もいます」

 そのため、まずは夫に対し、自分が何に傷ついたのかを具体的に伝えることが大切だと話します。

「『病気になったことがつらかった』ではなく『入院が決まって不安だったときに、あなたが自分の食事や生活の話ばかりしたことが悲しかった』というように、何がつらかったのかを言葉にしてみてください。相手を責めるのではなく、自分の気持ちとして伝えることがポイントです」

 そして、そのときの夫の反応を見てほしいと原嶋さんは続けます。

「もし夫が『そんなに傷ついていたなんて知らなかった』と受け止め、反省する姿勢を見せるのであれば、夫婦関係を修復できる可能性は十分にあります。共感力や思いやりは、生まれつき決まるものではなく、あとから身につけていくこともできる力だからです。逆に、自分は悪くないと言い張ったり、話し合いそのものを拒否したりする場合は、離婚も選択肢のひとつとして考えていいでしょう」

 最後に、万葉さん自身へのアドバイスを送っています。

「万葉さんは資格取得など、ご自身の将来に向けた準備を進めているとのこと。それは決して無駄ではありません。離婚する・しないにかかわらず、自分で生きていけるという自信は心の支えになります。夫が変わる可能性を見極めながら、ご自身の人生もしっかり整えていってほしいと思います」

(和栗 恵)