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「手が汚れても舐めればいいと思っていたよ」 スイス人が日本人の食事作法に衝撃 マナーを比較し「日本に行ったら気をつける」
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ハンバーガーといえば、本場アメリカのように「両手で持って豪快にかぶりつく」のが最高の楽しみ方であり、ひとつの作法でもあります。その一方で、日本では「できるだけ汚さないように、きれいに食べる」工夫をする人も少なくありません。こうしたアプローチの違いは、海外の人の目にどう映るのでしょうか。アメリカ・ロサンゼルスに住むYoさんが、現地の生活事情や外国人から見た日本の印象などを綴るこの連載。第48回は、スイス人が感心した日本人のハンバーガーの食べ方についてです。
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きれいに食べることを意識する日本人に感心
先日、スイス人の友人と一緒に、カリフォルニアで大人気のハンバーガーチェーンへ行きました。ハンバーガーのパティがとってもジューシーで魅力的なのですが、具材がたっぷりでソースがこぼれやすく、食べるのが少し難しいことでも知られています。
私はバンズの下側をしっかり支え、具が飛び出さないよう水平を意識しながら口へ運びました。最小限の汚れで食べ終えると、向かいに座っていた彼が「日本人は食べ方がうまいね」と感心した様子で私を見ていたのです。
ふと彼の手元を見ると、両手はソースでべとべと。「Oh……油まみれだ。普通に食べればソースは漏れるし、手が汚れても舐めればいいと思っていたよ」と苦笑いを浮かべていました。
日本人の所作に表れる配慮
日本では、「ハンバーガーをきれいに食べる方法」がネットで丁寧にまとめられていることもあると伝えると、「スイスでもあまりに汚い食べ方はNGだけど、みんながそこまで気にすることではないかな」と驚いていました。
ハンバーガーの本場といえば、両手で持って豪快にかぶりつくのが醍醐味であり、一般的なスタイルです。彼のように手が汚れるのは織り込み済みで豪快に味わうのも、その食べ物を最高に楽しむひとつの作法と言えます。
だからこそ、彼の一言をきっかけに私はハッとしました。自分が無意識に「できるだけ汚さないように」と工夫して食べていたのは、日本で育つなかで自然と身についた感覚だったのだと気づかされました。手や口元をできるだけ汚さないようにすることも、日本人らしい食事の所作のひとつなのかもしれません。
「もちろん、周囲に不快感を与えないのは大事なこと。日本人が他人への配慮や清潔感を大事にするのはグッドカルチャーだと思う。僕も日本に行ったら気をつけるよ」
本場流のダイナミックな食べ方も魅力的ですが、今回の出来事を通じて、自分が当たり前に続けていた食べ方も日本で育ったからこその感覚なのだと気づかされました。何気ないハンバーガーの食べ方ひとつにも、国ごとの違いが表れているのかもしれません。
(Yo)
Yo(ヨウ)
新聞社に5年、ネットメディアに6年勤め、スポーツを中心に取材・執筆・編集活動をしたのちに退職。30代半ばでアメリカ・ロサンゼルスに拠点を移した。大学時代はバックパッカーとしてアジア、南米を放浪。仕事を含めて20か国近く訪れたものの、意思ばかり伝えてリスニングが苦手な一方通行イングリッシュに終止符を打つべく、英語習得にも励んでいるところ。



