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掃除後のアルコール除菌、本当に必要? 掃除のプロが教える“やらなくて良い場所”
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教えてくれた人:伊藤 まき

キッチンや浴室、ベランダ、玄関などの掃除を終えたあと、「仕上げにアルコール除菌スプレーを吹きかける」という方法が、SNSなどで掃除のひと手間として紹介されています。しかし、場所によっては除菌効果をあまり期待できなかったり、かえって建材や家具を傷める原因になったりすることもあるようです。アルコール除菌スプレーを使う際の注意点について、クリンネストの資格を持つ掃除のプロ・伊藤まきさんに伺いました。
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「汚れを取り切ってからアルコール除菌」は有効
一般的に市販されているアルコール除菌スプレーは、ドアノブや照明のスイッチ、リモコン、スマートフォンなど、人が頻繁に触れる場所の除菌に向いています。SNSなどでは「掃除の仕上げに家中へ吹きかける」といった使い方も紹介されていますが、すべての場所に必要というわけではありません。
戸棚や食器棚の内部など、人の手があまり触れない場所であれば、薄めた台所用中性洗剤や市販の食卓用クリーナーで拭き掃除をするだけでも十分でしょう。家族に感染症の人がいるなど、家庭内で衛生管理を徹底する必要がある場合を除けば、掃除のたびに家中へアルコール除菌を行う必要はありません。
どうしても気になる場合は、まずホコリや汚れをしっかり取り除くことが大切です。また、カビが生えていたら、先に専用洗剤で除去しましょう。そのうえで必要に応じて、十分に乾燥させてからアルコール除菌を行います。汚れが残ったままアルコール除菌スプレーを吹きかけても、十分な効果を得られないため注意が必要です。
大切な家や家具を傷つけるおそれも
すぐに蒸発するアルコール除菌スプレーですが、決してあらゆる素材に使えるわけではありません。とくに、建材や家具に施された樹脂製のコーティングはアルコールに弱く、表面のツヤが失われたり、白く濁ったりすることがあります。また、防汚コーティングや防カビコーティングなどが劣化する可能性もあるため、使用する際は注意が必要です。
タイルなどの磁器製建材は比較的アルコールの影響を受けにくいものの、目地やシーリング材に影響が及ぶ可能性もあります。衛生面が気になる場合も、アルコール除菌に頼り切るのではなく、こまめな掃除と適度な換気を心がけることが基本です。
また、ベランダや玄関などの屋外・半屋外スペースは、泥や砂ボコリが主な汚れです。そのため、アルコール除菌スプレーを吹きかけるだけでは十分な掃除になりません。まずはほうきでゴミやホコリを取り除き、必要に応じて薄めた中性洗剤を使って水拭きを行うと良いでしょう。
(和栗 恵)