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アルコール除菌のNGな使用法とは? ソファやカーテンも…掃除のプロが教える注意点

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

教えてくれた人:伊藤 まき

拭き掃除にさっと使いやすい除菌スプレー。間違った使用法とは(写真はイメージ)【写真:写真AC】
拭き掃除にさっと使いやすい除菌スプレー。間違った使用法とは(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 コロナ禍以降、アルコール入りの除菌スプレーを常備している家庭が増えていると思います。手指用やキッチン周り用など、用途別に複数の種類がありますが、ウイルス除去を兼ねてさまざまな場所の掃除に使っていませんか? 掃除のプロは「除菌スプレーは使い方を誤ると、家具を傷めることになります」と警鐘を鳴らします。クリンネストの資格を持つ、掃除のプロ・伊藤まきさんに詳しいお話を伺いました。

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アルコール剤のスプレーによる色落ちトラブルが多発中

 最近、よく耳にするのが、アルコール入りの除菌スプレーをソファなどに使用してしまい、色落ちしてしまった……という失敗談です。

 エタノールなど揮発性の高い除菌スプレーは以前から売られていますが、コロナ禍以降、家に常備している人は増えたと思います。アルコール濃度が高い除菌スプレーは、むやみに使用すると、家具などの染料や塗料が落ちてしまうことがあるため、注意が必要です。

 とくにNGなのは革製品。革張りのソファや、革製の背もたれが付いた椅子は、アルコールが揮発する際に、染料や油分を一緒に落としてしまうので要注意。色落ちのみならず、革を劣化させてしまう原因にもなります。

 布製のソファやカーテンも要注意。使用されている染料によってはアルコールに負けてしまい、吹き付けた形に添ってシミが残ってしまいます。

 木製の家具も同様で、アルコール除菌スプレーを吹きかけてしまったがために、家具がベトベトになってしまった、白くなってしまったなんて経験をした人もいるのではないでしょうか。これは、ウレタンやラッカー類の塗装がアルコールに溶けてしまうのが原因。除菌が目的であるとしても、絶対に使用しないようにしましょう。

 こうした家具類を掃除するには、素材別に対処することが大切です。家具を購入した際に付帯している説明書をよく読み、お手入れのOK、NGを理解しておきましょう。

 どうしてもウイルスなどを除菌したいという場合は、重曹がおすすめ。アルコールのように強い殺菌効果はありませんが、菌の繁殖を抑える静菌作用があります。ソファなら重曹を粉末のままふりかけて1時間ほど時間を置き、掃除機で吸い取るだけ。カーテンや家具は、重曹水スプレーを吹き付けるか、重曹水を含ませたきれいな布で拭き取りを行いましょう。

 なお、シルクなど繊細な布地や天然木など、家具の素材によっては、重曹でも色落ちする可能性があります。家庭で掃除してもいいか悩んだ場合は、プロにお任せするのがおすすめ。除菌だけでなく、細かな部分に溜まった汚れやダニなどもきれいにお掃除してくれますよ。

(和栗 恵)

伊藤 まき(いとう・まき)

整理収納アドバイザー1級、クリンネスト2級。ホテル清掃員や国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出などで経験を積み、出版社に入社したのち独立。掃除しながら片づける「整理収納のプロフェッショナル」として各種ウェブメディアで記事を手がけ、掃除本の編集ライターとしても活躍中。
インスタグラム:maki_organize