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浴室の床の黒ずみ対策で要注意 SNSで広がる掃除術にプロが待った
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教えてくれた人:伊藤 まき

SNSでは、塩素系漂白剤と食器用洗剤を混ぜて浴室の床を掃除するライフハックが紹介されることもあります。洗剤にとろみを持たせることで、汚れに密着しやすくなるという考え方ですが、自己流で洗剤を混ぜ合わせることには思わぬリスクもあるようです。近年の浴室床の特徴や黒ずみの原因を踏まえながら、掃除のプロに正しい掃除方法を聞きました。
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SNSで話題の浴室の床掃除術を鵜呑みにするのは危険
近年の浴室床は、水はけの良さや快適性を重視した機能性床が主流になっています。冷たさを感じにくく、滑りにくい設計が特徴ですが、表面の細かな凹凸に皮脂汚れや石けんカスが残りやすく、黒ずみが発生することもあります。
こうした黒ずみ対策として、塩素系漂白剤と食器用洗剤を混ぜた洗剤を塗り、しばらく置いてから洗い流す方法がSNSなどで紹介されています。しかし、洗剤同士を自己判断で混ぜることはおすすめできません。
食器用洗剤とひとくちに言っても、成分は製品によって異なります。メーカーが想定していない使い方をすると、本来の性能が発揮できなかったり、素材に負担をかけたりする可能性があります。洗剤はそれぞれ単独で使用し、製品の使用方法に従うことが基本です。
汚れの原因はひとつではない
また、浴室の黒ずみといっても、その正体はひとつではありません。カビ、石けんカス、皮脂汚れ、水アカなど、複数の汚れが重なっているケースも少なくありません。そのため、ひとつの洗剤ですべての汚れを落とそうとするよりも、汚れの種類に合わせて洗剤を使い分けるほうが効果的です。
まずは浴室用の中性洗剤を床に塗り、10~15分ほど置いて汚れを浮かせます。その後、やわらかいブラシで縦横にこすり、石けんカスや皮脂汚れを取り除きましょう。それでも残る黒ずみは、カビが原因の可能性があります。その場合は、塩素系漂白剤を使用して対処します。
アルカリ性の汚れには酸性洗剤を
一方、機能性床によく見られる白っぽい汚れは、水道水に含まれるカルシウムなどのミネラル分が固まった水アカであることが少なくありません。このようなアルカリ性の汚れには、酸性洗剤が効果的です。
ただし、酸性洗剤と塩素系洗剤は絶対に混ぜてはいけません。塩素ガスが発生するおそれがあり、大変危険です。使用する際は製品の表示をよく確認し、別の洗剤を使う前に十分に洗い流すことを徹底しましょう。
また、日頃から汚れを溜め込まないことも大切です。浴室を使い終えたあとに、床や壁の水滴を取り除くだけでも、カビや汚れの発生を抑える効果が期待できます。さらに、最後に入浴した人が、使い終わったバスタオルなどで床をさっと拭く。そんな小さな習慣が、浴室を清潔に保つ近道になるでしょう。
(和栗 恵)