Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

海外ニュース

メーガン妃 エリザベス女王のメッセージに“便乗” 専門家が痛烈批判 王室ファンはヘンリー王子の“復帰論”に賛否

公開日:  /  更新日:

著者:森 昌利

メーガン妃とヘンリー王子【写真:Getty Images】
メーガン妃とヘンリー王子【写真:Getty Images】

新型肺炎の拡大でSNSに夫妻が独自メッセージ 「説教じみている」と英紙王室専門ジャーナリスト

「今こそ人間としての真実が試される時」。ご高齢のエリザベス女王が自らのリスクも顧みず現在の新型コロナウイルスの危機に対する高潔なメッセージを放つと、メーガン妃とヘンリー王子もこの女王のメッセージを自身のSNSでシェア。さらに独自のメッセージも発信した。ところが、この2人のメッセージに対して、英国王室を取材するジャーナリストが“便乗”と真っ向から反発した。また、この緊急事態に「ヘンリー王子が王族に復帰すべき」との声が一部ファンから上がったが、「そんな資格はない」と“炎上”したという。3月31日でヘンリー王子とともに“王室引退”をするメーガン妃。これまでも値札を付けたままの服装やドレスコード違反など英メディアや専門家から度々批判を受けてきたが、バッシングはまだ止まりそうもない。

 ◇ ◇ ◇

 英大衆紙「デイリー・メール」が掲載したのは王室専門ジャーナリストのリチャード・ケイ氏のコラム。見出しから「無意味な決まり文句。8000キロも離れた場所から賢明な女王のメッセージに便乗」と非常に痛烈なものになっている。

 ケイ氏の批判は、まず、これまでの長い人生経験から今回の新型コロナの困難を乗り越える精神性を示すメッセージを示したエリザベス女王が、93歳の高齢でありながらも自らが英国の首都ロンドンにいることに対し、メーガン妃とヘンリー王子がメッセージを発したのがカナダの人里離れたバンクーバー島の豪邸だという点にぶつけられた。

「自主隔離をする必要もなく、我々が直面している危機から8000キロも離れて、自腹では住めないような豪邸からインスタグラムにメッセージを投稿するというのはいかがなものか」

 このようにケイ氏は、“王室引退”で英国民を驚かせ、失望させておきながら、遠く離れたカナダからSNSという方法でメッセージを発するメーガン妃とヘンリー王子の神経に疑問を呈している。また、その内容に関しても「説教じみている」と手厳しい。

「メッセージ中に、メーガン妃とヘンリー王子は『我々には真実とサポートが必要』としているが、それでは我々には真実が知らされていないとでもいうのだろうか。英国は今、国中が完全に閉鎖されようとしている。それを自分は自由に動き回りながら、こうした示唆をする」

 確かにケイ氏が指摘するように、今回のメーガン妃とヘンリー王子のメッセージには、まるで自分たちが安全な所にいながら対岸の火事を見るような“高慢さ”が見て取れるという人もいるかもしれない。

 また英大衆紙「デイリー・エクスプレス」では、新型コロナ感染拡大に際しSNS上で、エリザベス女王やチャールズ皇太子をはじめ高齢者が多い王室のために「ヘンリー王子が一時王室復帰して女王を助けるべき」という投稿があったと伝えた。しかし「メーガンを選んで家族を捨てたハリーにそんな資格はない」といったリアクションが相次ぎ、“炎上”したと報じた。

 いやはや、2人は王室から離脱して家族水入らずで静かな人生を歩みたかったのではないのか? そういえば“王室引退”を表明した時には「半王室、半個人」のような中途半端で自分に都合の良い提案をしていたと報じられたが、3月31日を待たずに事実上の引退となった今もメーガン妃とヘンリー王子には、そのような“どっちつかずの気分”がかなり濃厚なのかもしれない。

(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)