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「音楽に力を入れている学校を選ぶ必要があるの?」 日本人ママがハワイの小学校で驚いた教育事情 日本と大きく異なる授業とは
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日本の小学校では当たり前のように行われている、音楽や図工の授業。しかし、アメリカ・ハワイでは、それらの授業がほとんど行われていない学校も少なくないと、現地で子育て中のライター・i-know(いのう)さんはいいます。息子さんが通うハワイの小学校が、日本のカリキュラムと違いすぎて驚いたのだとか。第118回は「音楽の授業がない!」です。
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音楽に力を入れる小学校へ転校を決断
ハワイの学校の一年は、8月に始まり、翌年5月に修了します。現在は2か月にも及ぶ夏休みの真っ最中ですが、夏休み明けに新4年生になる息子は転校することが決まっています。
ちなみに、息子が転校するのは、音楽に力を入れている小学校です。 日本の方は、「音楽に力を入れている学校を選ぶ必要があるの?」と、不思議に思われるかもしれません。
実は、ハワイでは音楽の通常授業がなく、防音設備のある音楽室も設けられていない小学校が多くあります。日本のように、週に数回の音楽の授業で合唱をしたり、鍵盤ハーモニカやリコーダー、鉄琴・木琴など、さまざまな楽器に触れたりする機会は、ほとんどありません。
しかし、音楽に力を入れている学校は、ごく一部に存在します。音楽専任の先生による授業があったり、部活動に合唱やオーケストラ部があったりと、音楽に親しめる環境が整っています。そうした学校は非常に数が少ないうえ、学力レベルも高いことが多いため、「あの学校へ子どもを通わせたい」と考える保護者は少なくありません。
ただ、人気校だからこそ越境入学に厳しいので、ある知人は娘さんを通わせるために、その学校の学区内にアパートの一室を借り、何年も空家賃を払い続けています。それほどまでに、子どもの教育環境を重視する家庭があることにも驚かされます。
音楽や図工の代わりに重視される「SEL」と「CS」

さらに、日本のママ友さんに驚かれるのは、ハワイの小学校は音楽に加えて、図工の授業もなく、体育は月1~2回程度しか行われていないことです。我が子が通い始めた当初はとても驚きましたし、「先生の負担を減らすための対策なのかな」と思いました。
ちなみに、40歳前後のロコ(地元の人)に聞くと、子どもの頃には音楽や図工などの授業もあったそうです。時代とともに、学校で重視される内容が変化してきたのかもしれません。
では、ハワイの小学校は算数や国語といった勉強だけなのかというと、そうではありません。
多くの学校には「SEL(ソーシャル・エモーショナル・ラーニング)」という、社会性やコミュニケーション能力、自分の感情との向き合い方を学ぶ授業があります。また、「CS(コンピューター・サイエンス)」プログラミングだけでなく、コンピューターの仕組みや考え方を学びます。息子が通っていた学校では、音楽や図工、体育よりも、こうした分野に力を入れている印象でした。
もちろん、SELやCSは、これからの時代に欠かせない学びだと思います。
一方、日本では幅広い授業が行われている分、先生方の負担が大きいという話も耳にします。部活動についても、日本では「学校の先生が顧問を務める負担が大きい」という議論がありますよね。
ハワイの小学校では、多くの学校で午後2時頃には授業が終わり、部活動があっても午後3時半頃には終了します。学校によっては外部へ委託し、有料のプログラムとして部活動を実施しているケースもあり、先生方が遅くまで学校に残って仕事をするという話は、あまり聞きません。
子どもたちが幅広い授業や部活動を経験できる日本の教育には、大きな魅力があります。一方で、その充実した教育を支えている先生方の負担の大きさも、決して見過ごせません。反対に、ハワイは先生方のワークライフバランスが保たれている一方で、「子どものために、もう少しできることがあるのでは」と感じる場面もあります。
どちらにも良さと課題がありますが、音楽や図工、体育を含め、さまざまな学びに触れられる日本の小学校のカリキュラムは、恵まれた教育環境なのだと改めて実感しています。
(i-know)
