話題
「搾乳はどこでやるの?」育休後の職場復帰、男性上司の気遣いに感動 自然な提案に「仕事できそう」
公開日: / 更新日:

公共の場での授乳の是非を巡り、ネット上で大きな議論が広がっています。そんななか、育休後リモート勤務から職場復帰した際、上司からの理解ある声掛けに感動したという投稿が話題を呼びました。子どものいない40代の男性上司が提案した、職場での搾乳に関する気遣いとは……。投稿者の女性に詳しい話を聞きました。
◇ ◇ ◇
育休後、特例のフルリモート勤務から職場復帰…男性上司の気遣いに感動
「上司(40代男性)に『搾乳する必要があるため、定期的に抜けさせてもらいます』って話をしたらどこでやるのか聞かれて、トイレでやります…って言ったら『飲ませないとはいえ嫌でしょ!? 空いてたら会議室使いなよ』って言ってもらえた。子なし男性でも、『トイレでの搾乳は気持ちとして嫌だ』っていうの分かってくれるんだ。ありがたい…」
先月下旬、SNS上に投稿された上司とのやり取りを巡る体験談。投稿者の30代女性は大手IT系SES(システムエンジニアサービス)企業に勤務しており、普段は常駐先の企業でシステム管理業務を行っているそう。妊娠・出産に伴い、育休後は会社と常駐先の厚意により、特例でフルリモート勤務に以降。今回、職場復帰に関して、搾乳の問題を40代の男性上司に相談したところ、思いがけず温かい気遣いの言葉をかけられたと振り返ります。
「本来であれば1歳まで育休を取得したかったのですが、私の住んでいる自治体は保活激戦区で、0歳児4月入園が最も入園しやすいため、今年4月末に復職しました。しかし、息子が哺乳瓶を拒否してミルクを飲まなかったため、しばらくはフルリモート勤務としていただき、休憩時間に保育園へ授乳に通うことになりました」
通常、SESは常駐先で働くため、働き方の変更は自社だけで決められるものではなく、常駐先の理解も必要になります。女性は、上司が自社と常駐先の双方に掛け合ってくれたおかげで、フルリモート勤務が実現したことに、深い感謝の思いを抱いていたそう。
その後、子どもがスプーンを使ってミルクを飲めるようになったこともあり、7月からは通常どおり出社メインの勤務業態へ復帰を予定。その際、搾乳の必要が出てくるため、上司へ相談したところ、「トイレは嫌でしょう。空いていたら会議室を使いなよ」と声を掛けられたとのことです。提案された会議室は自社が常駐先内で契約・管理しているスペースのため、人が入ってくる心配もなく、安心して搾乳ができるといいます。
「子どものいない上司でしたが、私の立場を想像してここまで親身に考えてくださったことが本当にうれしく、制度だけではなく、それを利用できるよう実際に動いてくれる人の存在の大きさをあらためて感じました」
今回、女性が上司の提案に感激した背景には、搾乳を巡る、あるモヤモヤとした体験があります。
「以前、入院中の息子へ搾乳を届けていた際に、帰宅まであと20分ほどというところで胸の張りに耐えられず、授乳室で搾乳をしました。そのことをSNSへ投稿したところ、『飲ませるものではないならトイレで搾乳すればいいのでは』というご意見をいただきました。私自身も『飲ませないならトイレの方が良いのだろうか』と考えたことはありますが、衛生面だけでなく、精神的にも抵抗がありました。
さまざまな考え方があることは理解していますが、授乳や搾乳が必要な親子が安心して外出し、働き続けられる社会になってほしいという思いを抱いており、そうした中で、子どものいない上司から自然に会議室での搾乳を提案していただき、『現実はSNSで見かける意見よりも、案外優しいのかもしれない』と感じたことが今回の投稿のきっかけです」
投稿は反響を呼んでおり、「優しい上司!」「こういう世界の優しい回し方をしたい」「素敵すぎる…きっとあらゆる面で気遣いできる人なんだろうな」「こういうときこそケープの出番だよね」「きっとその上司は色々な仕事もめっちゃできる人なんやろうな。上司に恵まれて羨ましい」など、さまざまな反応が寄せられています。
一連の投稿について、女性は「職場で搾乳が必要な人への理解が少しでも広がってほしいという思いと、私のために動いてくださった上司への感謝を伝えたくて投稿しました。私としても今回の件が、乳児期に働かざるを得ない女性が少しでも働きやすくなる一助になれば良いなと思っております」と話しています。
(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム)