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“足で操作するエレベーター”いったいなぜ? 「すごく便利」当事者の声が反響 自治体が明かす導入の経緯
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ベビーカーや車いすでの移動の際、階をまたぐのになくてはならないエレベーター。商業施設などでは優先エレベーターが設置されていることも多い一方、当事者からは「なかなか乗れない」「階数ボタンに手が届かない」といった声が上がるなど、運用を巡る課題も多いのが実情です。そんななか、一部自治体で設置されている“足で操作できるエレベーター”が「優しすぎる設計」「これぞユニバーサルデザイン」と話題を呼んでいます。市内3つの区役所にこのエレベーターを設置しているという広島市に導入の経緯を聞きました。
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床面スレスレの位置に「2」から「6」までの番号が振られた大きなボタンが…
「区役所のエレベータに、障がい者や赤ちゃんを抱っこして両手が塞がっている人用に足で押すエレベータ階数ボタンが有るのを今日知りました」
先月中旬、ネット上に投稿されたある区役所のエレベーター乗り場の写真。上階行きの矢印ボタンの下、床面スレスレの位置に「2」から「6」までの番号が振られた大きなボタンが設置されている様子が収められています。
車いす利用者でボタンまで手が届かない人、両手で乳幼児を抱えてボタンが押せない母親など、さまざまな事情を抱えた人が足で押して操作することができる階数ボタンの設計に、ネット上では「エレベーターの中じゃなくて、待つ時に行き先の階数を押すってことですか!? 画期的!!ひろまれ~」「斬新なデザイン。こんな発想なかった」「早く普及してほしいですね」など、感動の声が相次いでいます。
投稿したのは、自身も障がいを抱える当事者という60代の女性。写真は広島市佐伯区役所別館のエレベーターで、障がい者手帳の更新手続きのため区の福祉課を訪れた際、エレベーターの下に足で押すボタンがあることに気づいたといいます。
「3か月おきに福祉課を訪れていますが、これまでまったく気が付かなかった。1階でエレベーターを待っていたとき、隣に赤ちゃんを抱いた妊婦さんが立っていて、足でボタンを押して操作していたので驚きました。妊婦さんは『このボタン、ここにしかないんですよ。すごく便利なんですよ』と話していました」
ありそうでなかったユニバーサルデザインのエレベーター。いつ頃に導入されたものなのでしょうか。
広島市地域共生社会推進課の担当者は、Hint-Potの取材に「投稿にある佐伯区役所別館は2012年の1月に建て替えられており、エレベーターもその時に設置されたものになります。市内では他に、04年に移転した中区役所、08年に建てられた安佐南区役所の別館でも同様のエレベーターを導入しています」と回答。
エレベーターが設置されているのは、いずれも福祉課や子育て支援センターなどが入った厚生部別館だといい「詳しい資料は残っていませんが、障がいのある方、高齢者、子育て中の方など、どなたでも使いやすいようにという意図を持って設置されたものだと思います」と導入の経緯を語ります。
利用者からの反響については「特にベビーカー利用者の方から、ありがたいという前向きなご意見を多数いただいております」と担当者。当事者の不便に寄り添い、足元から見直していく動きが、全国に広がっていくことが期待されます。
(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム)
