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「中国人ってこんなに嫌われているの?」 日本生活9年目で明かす本心 マナー振る舞いは「行動で示すように」

公開日:  /  更新日:

著者:真貝友香

「日本語は私にとっては夢の国の言葉のようでした」と語るむいむいさん【写真:真貝友香】
「日本語は私にとっては夢の国の言葉のようでした」と語るむいむいさん【写真:真貝友香】

 日本と中国の文化や習慣の違いを発信するYouTubeチャンネル「とある中国人のむいむい」が大きな話題を呼んでいます。チャンネル登録者数は17.4万人(2026年7月現在)、中国出身のむいむいさんは、通訳、翻訳、バイリンガルMC、コンテンツ制作など、幅広い分野で活動しており、このほどエッセー『とある中国人のむいむいの「私たちはどうしても日本にムキになる」』(主婦と生活社)を上梓しました。日本生活は9年目を迎えるむいむいさんですが、「中国人は〇〇だ」という偏見やステレオタイプとどう向き合っているのでしょうか。日本や日本語への愛、日本人への思いを聞きました。(取材・文=真貝友香)

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「夢の国の言葉に思えた」日本語と運命の出会い 就職してからは現実逃避として猛勉強する日々

 浙江省臨海市で生まれたむいむいさんが、本格的に日本に興味を持ったのは高校生の頃。レベルの高い高校に進学し、燃え尽き症候群に陥っていた時、偶然出会った日本のアニメにハマりました。

 声優さんの声の良さ、話す日本語の美しさも手伝って、日本語がまるで夢の国の言葉のように思えたと言います。独学で日本語を勉強するようになってからは、響きの心地よさ、単語の1つ1つにさらに引かれていきました。

 大学時代、そして就職後も学習の日々は続きます。特に社会人になってからは、アニメと日本語はむいむいさんを支えてくれる存在になりました。

「転職を繰り返していて、人生がつらすぎたんです。現実逃避の手段の1つとして、すがりたい思いで日本語を勉強していました。数ある言語の中からなぜ日本語を選んだのか、はっきりした理由があったというよりは、『そこに日本語があったから必死でつかんだ』という感覚が近いかもしれません。そして手を取った以上は、一緒に二人三脚していこうと決めました」

 日本の独立行政法人・国際交流基金の北京事務所で、イベントの現場運営や通訳の仕事を経て、2018年に念願の来日。東京アナウンス学院で日本語のトーク技術や表現方法などを学び、バイリンガルMCや翻訳、動画制作などいくつもの仕事を手がけながら、コロナ禍の20年4月にYouTubeでの発信を開始しました。日本や日本語への愛を楽しく、そしてマニアックに語る動画が人気を集めています。

 日本と中国はお隣同士ということもあり、深く、複雑な関係にあります。その交友の長さから、中国に対して凝り固まった見方をしてしまう人も一定数いるのが現実です。むいむいさんは周囲から向けられる視線とどう付き合っているのでしょうか。

「チャンネル名にもアカウントにも『中国人』と入れているので、『中国人としてどう考えますか?』と聞かれることは本当に多いです。ただ、中国といっても国土が広いですし、地域差と世代差は他の国よりもさらに激しい。日本での生活が長くなったので、私が知っている中国の情報も古くなりつつありますし、中国人でも私と違う考えを持っている人もたくさんいます。『私個人はこう思います』『人によります』と必ず補足した上で『一般的な中国人、中国の感覚ではこうです』と伝えるようにはしています」