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「毎晩1人で泣いていました」シングルマザーでありながら、経営者としての葛藤も
現在は日本に拠点を置き、シングルマザーとして子育てをしながら、アパレルブランドの経営やDJなど、さまざまな活動をしています。娘は今3歳半。ようやく育てながら仕事もしやすくなってきたけど、3歳になる前までは毎日が本当に大変でした。
さまざまな理由があって、2歳までは保育園にも入れず、つきっきりで子育てをしていました。一方で経営者として社員の生活も守らなきゃいけない。アパレルって営業も大事で、ポップアップをやったりファンとの交流も大切な仕事なんですが、おっぱいをあげていたらオフィスにも行けない。売り上げがほとんどゼロの月もあって、「もうどうすればいいの?」って子どもが寝てから毎晩1人で泣いていました。
保育園には引っ越しを機に2歳から入れたんですけど、慣れないうちは園でごはんを食べられなくて、先生たちにはたくさんご苦労をかけました。半年間くらいは、園から「今日は難しそうです」と連絡をいただき、途中で迎えに行く日々が続きました。自治体のベビーシッター助成制度から何から、使えるものは全部使って何とか乗り切った。子どもと一緒にいられる喜びと、経営者としての緊張感や焦りがぐるぐると混ざり合っていた日々でした。
最近、娘に「ママ、なんでそんなに悲しそうなの?」と言われたんです。何か悲しいことがあって、保育園の帰り道でつい顔に出ていたんでしょうね。でも、その言葉がすごくうれしかった。私の表情を見て、気持ちに気づいてくれる存在がいるんだって。「私にはこんな相棒がいるんだ」と思いました。
私にとって、日本はつらい過去の記憶も多いんですが、それ以上に自分が生まれ育った大切な場所でもある。どこに行っても清潔で、安心・安全であることももちろん素晴らしいですが、それと同時に禅の心や、お互いにルールを守る秩序のある社会とか、そういうものってなかなか他の国では培われない部分もあると思う。そして何よりも大切なファンがいる国でもあります。
それに、日本が一番「ファッションの自由」があると思っていて。ニューヨークに行くと、みんな「ニューヨーカー」みたいな格好をしていて、クールな格好をした次の日に花柄なんか着ていると「お前、自分がないな」「アイデンティティーがない」「なんか昨日と全然違うじゃん、ブレブレだ」みたいなことを言われることもあるんですよ。日本は何を着てても別に何も言われない。それはいろんな意味で、ファッションの自由がある国なんだと私は思うのです。
今の私のすべての活動の原点にあるのは、何よりファンへの恩返しです。こんな私をこれまで支えてくれたファンの近くで、私ができることを返していきたい。最近はSNSも始めて、ファンからもアンチからも、どんな内容の質問にも答えています(笑)。トラウマもあるし、そこから逃げることもできるんですけど、トラウマから逃げるのではなく、それも含めて自分なんだと受け入れて生きていく。それが今の私にとって、一番自然体で心地のいい生き方なんだと思っています。
○撮影場所協力:RIVERSIDE CLUB 中目黒
(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム・佐藤 佑輔)