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アグネス・チャンさん 3人の子育てで実践してきたこと 「子どものために何を優先すべきか見極めることが大切」
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子を持つ親なら、どんな教育をしたら良い大学に入れるのか? などいろいろと悩みを持つ人も多いのでは。歌手、エッセイスト、教育学博士(Ph.D)として活躍するアグネス・チャンさんは、3人の息子さんが米スタンフォード大学に入学したことでも知られる。3月16日に「子供の一生を幸せにする24の食育術」(ぴあ株式会社刊)を出版したアグネスさんに、1回目は子育てにおいて大切なこと、アグネス流子育ての持論を聞いた。
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子育てにおいて「忙しい」はなし 優先すべきことを整理すれば忙しい中でも時間は作れる
アグネスさんは長男の和平(かずへい)さん、次男の昇平(しょうへい)さん、三男の協平(きょうへい)さんと、仕事をしながら3人の子どもを育ててきた。限られた時間の中で、仕事と家庭の両立は厳しくなかったのだろうか。
「もちろん時間は限られていますけど、子育てにおいては『忙しい』や『時間がない』という考えはやめようと。頭の中で優先順位をきちんと整理すれば、絶対に大事でやらなければいけないことは見えてくるんです。そうすると時間は絞り出せます。私の場合は、子どもを育てている時は当然子どもが優先。その中でも何を優先させたかというと、体が元気であること。『健康』ですね。そう考えた時に大切だったのは“食事”でした。そして『子どもと一緒にいる時間を作る』ということも優先しました」
アグネスさんが言うには、仕事をしながらも「子どもと一緒にいる時間を作ること」は、それほど難しいことではなかったという。アグネス流の時間の作り方の秘訣とは。
「多少のことは気にしないこと。洗濯や掃除などは時間がある時にまとめてやる。アイロンなんてほとんどしたことがないです(笑)。私は『食事』と『子どもと一緒にいる時間』を優先していたので、仕事で少し帰りが遅くなってもみんなで一緒にご飯を食べるようにしていました。一緒に食事をすると楽しいんですよね」
まずは少しずつ時短をし、それを積み重ねていくことで、アグネスさんは子どもと一緒にいる時間を作っていく。
「先ほども言いましたが、優先順位さえしっかり決まっていれば、案外時間はできるものです。美容院に行った時などは『カットだけで大丈夫』と言い、シャンプーもブローも頼みませんでした。シャンプーは子どもとお風呂に入る時でもできますし、仕事がない時はブローをしなくても問題ありません。そうすることで、少しでも時間はできるんですね。それを積み重ねていく。私は自由業で毎日スケジュールが違うため、『どうやって今日1日をうまく過ごせるか』ということをすごく考えていました。そうしていくうちに、自分なりの時間の作り方や子どもと関わるベストなパターンが完成されていったんです」