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「冷たい人間だな」 クマ出没で休校に…妊娠中、甥2人を預かるよう頼まれた女性 無理解な夫との話し合い方は? 夫婦カウンセラーがアドバイス
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教えてくれた人:夫婦カウンセラー・原嶋 めぐみ

子どもの急な休園や休校は、保護者にとって頭を悩ませる出来事です。保護者は仕事を休むなど対応に追われますが、その時間は決して余裕があるわけではありません。しかし、そんな状況にもかかわらず、義姉から甥2人を預かってほしいと頼まれ、断ると夫から「冷たい人間だ」と責められてしまった30代女性。無理な頼みを断ることは間違いなのでしょうか。夫との話し合い方について、夫婦カウンセラーに話を聞きました。
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自宅付近にクマが出没 思わぬお願いに困惑
「今年に入って、私が住む町でクマが出没して、大騒ぎになったんです」と振り返るのは、関東在住の加藤彩夏さん(仮名・30代)です。
クマの出没を受け、翌日から近隣の小中学校や幼稚園、保育園が一斉に休校・休園となりました。4歳の娘を預けられなくなった彩夏さんは、パート先に事情を説明し、有給休暇を取って自宅で面倒を見ることにしたといいます。
夫は義父が営む家族経営の会社で、義姉と一緒に働いています。そのため、彩夏さんが仕事を休んだことを知った義姉から、すぐに電話がかかってきました。
「義姉から『仕事を休むんでしょ? うちの子たちも預かってよ』と頼まれたんです」
義姉の子どもは7歳と5歳の男の子。以前、お正月に「初売りに行く間だけ」と半日ほど預かったことがありましたが、家の中を走り回り、結婚祝いにもらったガラス製の写真立てを割られてしまった苦い経験があります。
しかも彩夏さんは、第2子を妊娠中。つわりは落ち着いていたものの、4歳の娘の世話だけでも体力的、精神的に精一杯だったため、「申し訳ないですが、お預かりするのは難しいです」と断りました。
しかし、義姉は「まだパートに行っているくらい元気なんでしょ? だったら大丈夫じゃない」と引き下がらなかったそうです。
彩夏さんの仕事は、座ってデータ入力を行う事務職。活発な男の子2人を長時間預かるのは、負担の大きさがまったく違います。
「とにかく無理ですと伝えて電話を切ったんですが、その日の夜、帰宅した夫から『少しくらい預かってあげれば良かったのに』『お前は冷たい人間だな』と言われてしまいました。夫に今の自分の状況を理解してほしいのですが、どう話し合えばいいのでしょうか」
「できないことはできない」と、そのまま伝えて
夫婦カウンセラーの原嶋めぐみさんからアドバイスをいただきました。
「彩夏さんは妊娠中で、さらに4歳のお子さんの育児もしています。仕事を休んだからといって『時間に余裕がある』『ほかの子どもまで預かれる』というわけではありません。幼い子どもを預かるのは、安全面にも責任を伴います。妊娠中の彩夏さんが負担に感じるのは、ごく自然なことです」
一方で、夫はその負担を十分に理解できていないのではないかと、原嶋さんは言います。
「『安定期』という言葉から、つわりさえ終われば普段通り生活できると思っている人は少なくありません。しかし、お腹が大きくなるにつれて体への負担は増えますし、疲れやすさや貧血、むくみなどの症状が出ることもあります。見た目にはわかりにくくても、妊娠中の体は常に大きな負担を抱えています」
夫がどうしても理解できないようであれば、妊婦健診の際に医師へ相談し、一緒に説明を聞いてもらうのもひとつの方法だそうです。
「また、義姉の家族の問題は、義姉の家族で解決すべきことです。彩夏さんが責任を感じる必要はありません。無理なことは無理と、今後も率直に伝えて大丈夫です。今は何より、ご自身とお子さん、そしてお腹の赤ちゃんを守ることを優先してください」
(和栗 恵)