どうぶつ
「完全に私のエゴです」 野生のスズメを保護 献身的なケアを続けた結果…前向きに生きる姿に感動
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野生復帰は困難と判断 生涯ともに暮らすことを決意

ちゅん丸さんは、両足が内側に折れ曲がる先天的な障害があり、止まり木につかまることができません。飛ぶ力や食べる力も弱く、呼吸器にも障害がある可能性が高いといいます。
当初は回復したら野生へ返すことを考えていました。しかし、診察の結果、未熟児で飛行能力も十分ではなく、野生で生きていくことは極めて難しいと判断されました。
スズメは鳥獣保護法の対象動物であるため、保護には申請が必要になります。るみなさんも必要な保護申請をおこない、生涯飼育することを決意しました。
病院では「1年生きられるかわからない」と告げられたちゅん丸さん。しかし献身的なケアを続けた結果、2026年には推定2歳を迎えました。
着地できなくても飛び立つ 前向きに生きる姿が支えに

障害があっても、ちゅん丸さんは飛ぶことが大好きです。一般的なスズメの体重は20~25gですが、ちゅん丸さんは15gしかありません。そんな小さな体でも、毎日精一杯に羽を広げ、飛び回ろうとしてくれます。
着地は苦手ですが、お構いなしに自信満々で飛び立つため、るみなさんは落ちないよう手で受け止めるのが日課になっています。
性格は人懐っこく甘えん坊。るみなさんいわく、先住ねこの「猫獅」さんを見て育ったため、ちゅん丸さんの自認は「ねこ」とのこと。本来、警戒心が強いとされるスズメですが、幼い頃から一緒に過ごしてきたこともあり、甘えたいときは自ら、るみなさんの手のひらに入り、安心したように体を預けるそうです。
そんなちゅん丸さんとの暮らしについて、るみなさんはこう振り返ります。
「完全に私のエゴです」
そう前置きしたうえで、「自然界は弱肉強食です。それでも、目の前で助かる命を見捨てることは、私にはできませんでした」と当時の思いを語ります。
現在も、ちゅん丸さんはひなの頃と同じように挿し餌を食べ、水浴びにも手助けが欠かせません。それでも、るみなさんは「生きようとする力」を毎日のように感じるといいます。
「動物は人間と違い、騙しや驕りなどなく、ただ生きることに真っ直ぐなんです。本当に尊いと思います」
命と向き合い続ける日々のなかで、るみなさんは今日も、手のひらいっぱいに広がる小さな命を見守り続けています。
(Hint-Pot編集部)
