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「食中毒菌が生き残るおそれが」 電子レンジ調理で意外な落とし穴 気をつけたい加熱のポイントとは
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教えてくれた人:和漢 歩実

暑い季節は、できるだけ火を使わずに食事を用意したいもの。電子レンジ調理は、手軽に食材を加熱でき、料理を作る時短方法として重宝します。しかし加熱の仕方によっては食中毒のリスクが高まることがあるようです。栄養士で元家庭科教諭の和漢歩実さんに伺いました。
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食品の形や厚さなどによって十分な加熱ができていないことも
最近は電子レンジだけで調理が完結するレシピがたくさんあり、時短になるだけでなく、暑い季節には火を使わずに済むため、活用している人は多いでしょう。
電子レンジは、電波の一種であるマイクロ波を食品に照射して温めます。食品に含まれる水分子がマイクロ波によって激しく動き、そのエネルギーが熱に変わることで、食品の温度が上昇する仕組みです。
短時間で加熱できる一方で、気をつけたいのが加熱ムラによる食中毒です。ほとんどの食中毒菌は、食品の中心の温度を75度以上にして1分以上加熱すると、死滅するといわれています。電子レンジで加熱しているので、食中毒の問題はないと思いがちですが、食品の形や厚さ、水分量などによっては加熱ムラが生じ、中心部まで十分に温度が上がっていないことがあります。
たとえば、ハンバーグや肉団子、厚みのある魚の切り身などは、表面が熱くなっていても、中心部が十分に加熱されていないことがあるでしょう。塩や砂糖などの調味料をふった食材を電子レンジで加熱すると、熱が表面に集中してしまい、中までしっかりと火が通っていないこともあります。食中毒菌が生き残るおそれがあるため、注意が必要です。
加熱ムラを防ぐために気をつけたいポイントとは
こうしたリスクを防ぐためには、次のポイントに気をつけましょう。
○耐熱容器は平らで丸いものを使う
耐熱容器の形も大切です。マイクロ波は、容器の角に集まりやすい特徴があります。そのため、四角い容器を使うと容器の角に当たりやすくなり、食品が均一に温まりにくい状況になります。均一に熱が伝わりやすい、平らで丸い形の容器がおすすめです。
○食材は薄くし、広げる
厚めの肉や魚などは、薄くするか、細かくするようにしましょう。冷凍チャーハンやピラフなどのごはんは、こんもりと盛らずに広げたほうが、加熱ムラが起こりにくくなります。
○庫内を清潔にする
電子レンジの庫内に汚れがあると、マイクロ波はその汚れに集中してしまい、均一に加熱できなくなることがあります。レシピ通りの時間で加熱しても、十分に温まらないということもあるかもしれません。庫内は使用後こまめに拭き、清潔にしておくのが基本です。
電子レンジのタイプによって、マイクロ波の当たり方が弱くなる場所があります。ターンテーブルタイプは、中央が温まりにくい傾向があるので、中央に置かずコーナー側に。フラットタイプはコーナー近くにマイクロ波が当たりにくい傾向があるので、中央に置くのが良いでしょう。加熱の途中で、食材を混ぜたり裏返したりすると、加熱ムラを防ぐのに効果的です。
「電子レンジで加熱調理したから大丈夫」とは限りません。食品の中心部まで十分に加熱できているか確認し、置き方や加熱方法を工夫して、食中毒を防ぎ、暑い季節の食卓を安心して楽しみましょう。
(Hint-Pot編集部)