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からだ・美容

更年期世代の夏の筋肉づくりは鶏むね肉だけでは足りない 酷暑に負けない体を養うおすすめ食材とは

公開日:  /  更新日:

著者:かみむら 佳子

薬膳の知恵を生かした夏のメニュー

更年期世代が積極的に摂りたい赤身の牛肉を使ったメニュー【写真:かみむら佳子】
更年期世代が積極的に摂りたい赤身の牛肉を使ったメニュー【写真:かみむら佳子】

 そこで、夏の更年期世代にとくにおすすめしたいのが「赤身の牛肉」です。現代栄養学では、赤身の牛肉は良質なたんぱく質や鉄、亜鉛を豊富に含み、筋肉量や健康の維持に役立つといわれる食材です。

 一方、中医学では、気や血を補い、筋肉や骨を養う「強筋骨(きょうきんこつ)」の働きを持つ食材と考えられています。表現は異なりますが、体づくりを支える食材という考え方には共通するものがあります。

 ただし、牛肉を食べればそれだけで十分というわけではありません。夏の体調に合わせた食材を組み合わせることも大切な薬膳の知恵です。

 中医学には「脾(ひ)は四肢の筋肉を司る」という言葉があり、筋肉のもとをつくるには、食べたものを消化・吸収する胃腸(脾胃)の働きが大切と考えられています。しかし夏は、冷たい飲み物やエアコンの影響で、胃腸の働きが弱りやすい季節です。せっかく良質なたんぱく質をとっても、胃腸が十分に働かなければ、うまく消化・吸収できず、筋肉づくりに生かすことができません。

 赤身の牛肉に合わせたいのが、トマトとタマネギ、ショウガです。牛肉には「補気・補血・強筋骨」の働きがあり、トマトには体に潤いを補う「生津(しょうしん)」と余分な熱を冷ます「清熱(せいねつ)」の働きがあります。さらに、タマネギは「気」のめぐりを整え、ショウガは冷えやすい胃腸を温めて消化を助けます。

 夏の更年期世代には、これらの食材を組み合わせた薬膳料理「牛肉とトマトの強筋骨スープ」がおすすめです。作り方はとても簡単。牛肉とタマネギ、トマトをさっと炒め、水とだしを加えて数分煮込みます。仕上げにすりおろしショウガを加えれば完成です。

 トマトのほど良い酸味が食欲をそそり、温かいスープが冷房で冷えた胃腸を優しくいたわってくれます。ぜひ夏の食卓に取り入れてみてください。薬膳の知恵を取り入れて、体を鍛えながら、夏に合った養生で元気に過ごしましょう。

(かみむら 佳子)

かみむら 佳子(かみむら・けいこ)

大学卒業後、ハウスメーカーの営業職にて勤務後、28歳でフードコーディネータースクールに通い、アシスタントを経て独立。35歳で第2子流産後に続いた体調不良をきっかけに、薬膳を学び始める。「あなたスタイル薬膳RKazen」を主宰し、身近な食材で手軽に養生を実践する簡単薬膳や中医学の指導、セミナーなどで活動中。