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旅行中に地震が起きたらどうする? 防災士が教える「旅先でやってはいけないこと」

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

旅先で被災したときにやってはいけないこととは(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
旅先で被災したときにやってはいけないこととは(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 旅行先で大きな地震に遭遇すると、土地勘がなく避難場所や地域の状況がわからず、不安や焦りから、普段では考えられない行動を取ってしまうこともあります。しかし、その行動が命を危険にさらすことも。もし旅先で被災したら、どのように行動すればいいのでしょうか。今回は、防災士の視点から「やってはいけないこと」と「取るべき行動」を紹介します。

 ◇ ◇ ◇

宿泊先では「やってはいけない」3つの行動

 旅行中に宿泊施設で大きな揺れを感じたら、まずは落ち着いて行動することが大切です。焦って行動すると、自分だけでなく周囲の人を危険に巻き込む可能性もあります。まずは、避けたい行動を確認しておきましょう。

1. 慌てて建物の外へ飛び出さない・エレベーターを使わない
 宿泊施設にいるときに地震が起きたとき、慌てて建物の外へ飛び出すのは危険です。瓦や外壁、割れたガラスなどが落下してくるおそれがあります。

 揺れが収まったら、エレベーターではなく階段を使ってロビーや庭などへ避難し、スタッフの指示に従いましょう。新しいエレベーターには安全装置が備わっているものもありますが、古い設備では閉じ込められる可能性もあるため、階段を利用するのが安心です。

2. 荷物を取りに部屋へ戻らない
 財布やスマートフォンが部屋にあると、不安になって取りに戻りたくなるかもしれません。しかし、安全が確認されるまでは部屋へ戻らないようにしましょう。

 実際に、令和8年熊本地震では、大規模商業施設でガス漏れによる爆発が発生し、一度避難したあとに館内へ戻ったスタッフが犠牲になる事故がありました。戻った理由にかかわらず、安全が確認されていない場所へ再び立ち入ることには大きな危険が伴います。

 財布やスマートフォン、持病の薬、海外旅行であればパスポートなど、最低限必要なものはできるだけ身につけて行動しておくと安心です。

3. 無断で宿を離れない
「少しでも早くこの場所から離れたい」と思うのは自然なことです。しかし、宿泊施設に何も伝えず避難するのは避けましょう。

 宿泊施設では、チェックインしている宿泊客の人数を把握しています。そのため、無断で立ち去ると館内に取り残されたと判断され、救助隊が捜索を行ってしまう可能性があります。

 敷地外へ避難する場合は、「○○号室の○○です。敷地外へ避難します」と、スタッフに一声かけてから行動するようにしましょう。