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中学に入った途端、「授業についていけない」 中高一貫校の教員が語る驚きの実態、難関校合格後の落とし穴

公開日:  /  更新日:

著者:真貝 友香

「中学以降に必要な5つの力を受験期から少しずつ身に付けてほしい」と語る谷咲さん【写真:Hint-Pot編集部】
「中学以降に必要な5つの力を受験期から少しずつ身に付けてほしい」と語る谷咲さん【写真:Hint-Pot編集部】

 子どもが中学受験をする家庭では、さまざまな場面で保護者のサポートが必要です。しかし、志望校に合格すればゴールではありません。「中学受験に向いてる子・向いてない子」(Gakken)を上梓し、教員として教壇に立つ谷咲さんが、子どもが中学以降に必要な力について教えてくれました。(取材・文=真貝友香)

 ◇ ◇ ◇

「保護者の意見に染まりすぎていないか」

 谷さんは塾講師をしていた大学院時代から、中高一貫校の教員を務める今まで、中学受験を経験した子どもたちを数多く見てきました。しかし、難易度の高い入学試験を通過したにもかかわらず、子どもが入学後に授業についていけない、保護者や塾に頼らないといつまでも自分で定期テスト前の勉強ができないといった保護者からの相談を受けることがたびたびあったそうです。

 谷さんは、中学以降の自律的な学習には「1. 把握力 2. 整理力 3. 計画力 4. 実行力 5. 改善力」の5つが必要だと考えています。実はこれらは中学受験期に塾と保護者が一生懸命サポートしていることばかりです。具体例を挙げてもらいました。

「次の模試を確認し(=把握力)、それまでにすべきことは何かを考え(=計画力)、塾の教材は分かりやすく色分けしたファイルにラベルを貼って管理し(=整理力)、やる気がないようであれば話を聞いてあげてなんとか机に向かわせ(=実行力)、模試の結果を見て次は何をすべきか分析する(改善力)」

 しかし、これらの力は中学生になったら誰でも自然に身に付くわけではありません。受験期から少しずつ、子どもに任せていくことを谷さんは推奨しています。

「塾で使った教材のプリントをファイリングするか破棄するか、それさえもお母さんがカバンごと預かって判断してくれる家庭もありますよね。だけど、中学に入れば毎時間プリントが複数枚配られていくので、自分で仕分けて、管理する力をつける必要があります。『これはもうママやパパの仕事ではないんだよ』と意識の変化させることです。そのほかにも、今日は何の勉強をしようかと考えることは計画力、やる気がなくても時間がきたからとりあえず始めてみることは実行力につながっていきます」