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中学に入った途端、「授業についていけない」 中高一貫校の教員が語る驚きの実態、難関校合格後の落とし穴
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何でも話せる親子関係を構築してほしい
一方で、受験期の子どもにはまだまだ保護者の手助けが必要。谷さんは「情報源が限られている子どもにとって学校選びはとても難しい」と前置きした上で、「お子さんが安心して過ごせる、心理的安全性が保たれる学校を選んでほしい」といいます。心理的安全性が保たれるとは一体どういう意味でしょうか。
「私立中学を受験する大きなメリットの1つに、別学が選べるというのがあります。共学・別学どちらも勤務した経験から感じるのは、異性の目があるとどうしても力を発揮できないという子が一定数います。女子だけの部活で部長として周囲を引っ張っていく子が、授業では男子の前で発表できないとか、音楽の授業で、女子が見ている前では歌えないなど逆のパターンもあります。高校生になるとまた気の持ちようが変わることもあるのですが、自分は自分でいいと思える、言いたいことが言える環境として別学の選択肢があることを、親御さんが気づいてくれるといいなと思います」
そして中学受験をする・しないにかかわらず、何よりも大事なのは、何でも話し合える親子関係ですと谷さんは語ります。
「『○○ちゃんが中学受験するから、私もする』という子もいます。そこはどんな理由であれ、まずは受け止めて丁寧にヒアリングしてあげてほしいです。『○○ちゃんが公立に行くと言ったら、あなたは行くの?』と聞いてみると、答えに詰まるかもしれません。そこで本心が聞けるかどうかは、基本的な親子関係にかかっています。『あなたの考えを尊重するし、何を言ってもいいんだよ』という関係を普段から構築するようにしてほしいです」
常に子どもと接している谷さんは、子どもがいかに保護者のことをよく見ているか実感するそうです。「親御さんの口癖や価値観は、お子さんの学校での過ごし方や考え方にも大きく影響するものがあります」という指摘には、思わずドキっとしてしまいます。
「『ここはいい学校だってお母さんが言っているから正解に違いない』と受け取っているかもしれないので、保護者の意見に染まりすぎていないかも注意深く見てほしいです。ただ親を見ているだけではなくて、愛情を注いでくれる存在だから、とても信頼しているし、尊敬もしているんですよね。親が『あなたの受験を応援するから頑張ろう』と言ってくれたら、子どもも頑張ろうって奮起するものなのです。だからこそ、受験するというのはこういうことだと教えたり、あるいは、しないなら高校受験についても、いつでも何でも話せる関係を大事にしてほしいですね」
わが子が中学受験に向いているのか、向いていないのか──。それは子どもだけの問題ではなく、自分が中学受験に向き合える保護者なのか、そうではないのかを問いかけているのかもしれません。
(真貝 友香)