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ヘンリー王子 英国帰国がままならずジレンマ 離脱後わずかで「罪悪感でいっぱいになっている」と報道
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新型肺炎でエリザベス女王やチャールズ皇太子など家族を心配 英紙報じる
主要王族から離脱後カナダに渡り、現在は妻メーガン妃の故郷であるアメリカのロサンゼルスに滞在中のヘンリー王子。祖国のイギリスでは、実父のチャールズ皇太子やボリス・ジョンソン首相といった要人が新型コロナウイルスに感染し、王子の不安が高まっているようだ。特にかわいがってもらったエリザベス女王をはじめ、自分の家族のことをとても心配しているという。ヘンリー王子はこのような状況で、ロンドンを離れていることに罪悪感でいっぱいになっており、早くもホームシック状態だと英紙が報じている。
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新型ウイルスの前では厳重な警備体制も役には立たず、人間の無力さが証明されるかのようだ。英大衆紙「デイリー・エクスプレス」は、チャールズ皇太子やジョンソン首相の感染を知り、現在アメリカにいるヘンリー王子の心痛が深まっていると伝えている。
王室専門家のレスリー・キャロル氏は、先月のチャールズ皇太子の感染発覚後から「ヘンリー王子が家族を非常に心配している」と証言。英国内では、現地時間5日にエリザベス女王が国民に向けて「ウイルスとの戦いにきっと成功する」と異例のビデオ演説を行ったばかり。感染拡大は危機的な事態となっている。
また、現在のイギリスはロックダウン中。帰国もままならず、ヘンリー王子の不安は大きく膨らむばかりのようだ。伝えられるところによると、ヘンリー王子は、この厳しい時に英国の家族と一緒にいないこと、自分がロンドンにいないことに「罪悪感でいっぱいになっている」という。
新型ウイルスが猛威を振るう中、母国から遠く離れたヘンリー王子にジレンマが生まれているようだ。とかく批判も多い“王室引退”だが、離れた途端に家族を心配する状況がヘンリー王子に起きたことも、どこか皮肉な運命を感じてしまう。主要王室の離脱後わずか10日弱で母国の家族に思いを寄せるヘンリー王子。何やら今後の成り行きに不安を感じさせる出来事である。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)