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豆腐は手のひらにのせて切るのが常識? 元家庭科教諭に聞いた
公開日: / 更新日:
教えてくれた人:和漢 歩実

食卓に登場する機会も多い豆腐。冷ややっこやみそ汁の具材など、さまざまな料理に使えます。調理する際、豆腐を崩さないように手のひらにのせて切る様子を見かけることがありますが、正しい切り方はあるのでしょうか。栄養士で元家庭科教諭の和漢歩実さんに伺いました。
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世代によっては手のひらと教わった人も
豆腐が中国から日本に伝わった時期は、奈良時代と推定されています。その後、主に僧侶や貴族の間で食されてきたようです。江戸時代になると、豆腐料理の専門書「豆腐百珍」が人気になるなど、庶民の間でも広く親しまれるようになりました。
大豆を原料に作られる豆腐は、良質なたんぱく質を含む食品として、今でも私たち日本人の食卓になじみのある存在です。家庭では、パックから出して水切りをしてから、料理に合わせた大きさに切って使うことが多いでしょう。
世代によっては、豆腐を手のひらにのせて切ると教わった人もいるかもしれません。包丁を前後に動かすのではなく、刃を真下に下ろすように切る方法です。豆腐はやわらかく崩れやすいため、手のひらで支えながら切ることで型崩れを防ぎ、そのまま鍋などに移しやすい利点があります。
一方、包丁の使い方に慣れていない場合、刃が手のひらを切ってしまうおそれがあります。そのため、現代の家庭科の授業では安全面を考慮し、豆腐を手のひらにのせず、まな板の上で切るように指導するのが一般的です。
どちらが正しいということはありませんが、ご自身が安全に切ることができる方法で行うことが大切です。今では、包丁を使わずに豆腐を均一の大きさに切ることができる便利アイテムもあるので、活用しても良いでしょう。
豆腐は、さいの目切りだけではない
豆腐の切り方というと、みそ汁などに使うさいの目切りを思い浮かべる人も多いでしょう。しかし、料理によってさまざまな形があります。代表的なものは、以下の通りです。
○さいの目切り
縦、横、厚みが1センチほどのサイコロのような形になるように切ります。豆腐の厚みをそろえる際は、真横から包丁を入れて切る方法がありますが、慣れていないと均一にならないことも。真横に包丁を入れるのが難しい場合は、豆腐を一度立ててから縦に切ると、厚みをそろえやすくなります。みそ汁の具材や麻婆豆腐などにおすすめです。
○角切り
さいの目切りよりも大きく1センチ以上の大きさを目安に、四角形に切ります。冷ややっこをはじめ、サラダや鍋物、炒め物などの具材に良いでしょう。
○拍子木切り
拍子木のような形(四角柱)に切りそろえます。厚みと幅は1センチほど、長さは4~5センチを目安に切ります。肉巻き料理や炒め物の具材に。
○三角切り
適度な大きさに切り、対角線に包丁を入れて三角形にします。角が少なく崩れにくいため、鍋物や煮物、湯豆腐、揚げ出し豆腐などに向いています。
残暑が厳しい日が続きますが、栄養豊富でつるりと食べやすい豆腐を、さまざまな形で食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。
(Hint-Pot編集部)
和漢 歩実(わかん・ゆみ)
栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾