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パックから出した豆腐、そのまま食べても大丈夫? 使い切れなかったときの保存方法も 栄養士が解説

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

パックに入った豆腐(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
パックに入った豆腐(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 豆腐を調理するとき、パックから取り出してそのまま使っていいのか、一度洗ったほうがいいのか、迷ったことはありませんか。また、使い切れずに余った場合、どのように保存するのが正しいのでしょうか。身近な食材だからこそ意外と知らない、豆腐の扱い方やパックに入っている水の役割、正しい保存方法について、栄養士で元家庭科教諭の和漢歩実さんに伺いました。

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パックに入っている水の正体

 店頭に並ぶ豆腐のほとんどは、パックに入って水に浸かった状態で売られています。水が入っている理由は、クッションのように衝撃から守るため、そして雑菌が繁殖しないよう空気を遮断するためです。

 この水は、飲料水と同じように衛生管理をされたものです。ときどき豆腐から成分が溶け出して、少し濁っていることがありますが、体に害はありません。パックから取り出した豆腐は、洗わずにそのまま食べることができます。もちろん気になる場合は、軽く水洗いしても問題ありません。

 一方、開封して使い切れなかった豆腐は、もともと入っていた水には戻さないでください。豆腐の乾燥や傷みを防ぐために、深めの容器やボウルに豆腐がかぶるくらいの量の水を入れてから、フタやラップをして冷蔵保存しましょう。水道水で構いません。1日1回は水を変えて早めに使い切りましょう。

 パックに水が入っていないタイプは、充填豆腐です。豆乳と凝固剤をパックに充填し、密閉した後に加熱凝固・殺菌されたものです。こちらも食べる際に洗う必要はなく、開封後は同様に水を入れて冷蔵保存しましょう。

栄養豊富な大豆が原料

「畑の肉」と呼ばれる大豆を原料とした豆腐は、栄養豊富です。とくに体を作るために大切な良質な植物性たんぱく質をはじめ、生活習慣病の予防に注目される必須脂肪酸のリノール酸やリン脂質のレシチンを含んでいます。また、骨の健康維持や更年期症状、前立腺がんとの関係などが研究されているイソフラボンも、注目される成分です。

 豆腐の凝固剤のひとつとして使用される「にがり」は、海水から塩を除いたあとに残った液体です。マグネシウム、カルシウムやカリウムなどのミネラルを多く含んでいます。

 絹ごし豆腐と木綿豆腐で栄養価の違いが問われることがあります。同じ重量で比べると、水分を絞って作る木綿豆腐のほうが、たんぱく質などを多く含む傾向があります。ただし、原料は同じ大豆なので、食感の好みで選んで問題ありません。

冷ややっこはトッピングを工夫して栄養をプラス

 火を使わない冷ややっこは、食卓にも取り入れやすい一品です。刻んだネギや大葉、かつおぶしなどをのせてしょうゆをかけて食べるのが定番ですが、トッピングを工夫することで、不足しがちな栄養素を補うこともできます。

 たとえば、味付けもずくやめかぶなどは、ネバネバ成分で知られる水溶性食物繊維をプラスでき、腸内環境を整えることにも役立ちます。電子レンジでチンしたシイタケやシメジ、マイタケなどのキノコ類は、ビタミンDに加えて腸内を整える食物繊維が豊富です。また、動物性たんぱく質がとれる缶詰のツナやサバなどもおすすめです。いずれも簡単で見栄えもよく仕上がります。

 食欲が落ちているときは、梅干しやキムチなどを合わせるのも良いでしょう。酸味や辛味が加わることで、食べやすく食欲も増進します。

 パックから出したらすぐに使える豆腐。基本的に洗う必要はないので、日々の食卓に手軽に取り入れましょう。

(Hint-Pot編集部)

和漢 歩実(わかん・ゆみ)

栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾