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令和の大学生は親世代と比べて自由が少ない? 過保護な学生対応は大学をどう変えるのか
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大学進学率は地域によって差が見られるものの、文部科学省の「令和7年度学校基本調査」によると、2025年度の大学(学部)進学率は58.64%と過去最高になりました。過半数が大学に進学する今、令和の大学はどのような教育環境にあり、教員には何が求められているのでしょうか……。
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大学生は「人生の夏休み」といわれた時代もあったが…
30代前半の筆者が大学生だった頃は、大学生活をマイペースに送れました。クラスや集団行動がほとんどないため、教員や学生との関係に深く悩むようなこともありませんでした。文系学部の場合、講義は座学中心となる学部も少なくなく、人づきあいが苦手な学生でも、大きなストレスを抱えずに学業を進められたように思います。
ただし、筆者が大学生の頃も出席には厳しかったと記憶しています。ほとんどの講義で出席カードが配布され、出欠管理がしっかり行われていました。一方、教員都合で休講になった場合、代替の講義が組まれないことも珍しくありませんでした。
約10年前と比べて、大学は大きく変わったと思います。現在、筆者が関わる大学では、教員都合で休講になった場合も、長期休暇前後などに設けられた補講期間に授業が行われます。そのため、休講を喜ぶというより、「あとで補講になるのか」と残念がる学生の姿も見られます。
さらに近年、大学でもアクティブラーニング(学生参加型授業)が重視されるようになりました。文部科学省の調査でも、学生の能動的な学修を取り入れた授業科目を増やす大学は、2014年度の452大学(62%)から2017年度には529大学(71%)に増えています。
教員が無作為に指名して意見を求めたり、学生同士の議論・グループワークが増えたりしています。そのため、“勉強は好きだが人は苦手”“他者との会話が不得意”という学生にとって、大学生活の難易度は、筆者が在学していた10年ほど前より明らかに上がっているように感じています。
現代社会は高度なIT社会であり、大学教育でも、専門分野を問わず数理・データサイエンス・AIなどを学ぶ機会が広がっています。文部科学省も「文理を問わず」こうした知識を身につけるための教育を推進しており、認定制度を設けています。
筆者は大学ならではの自由な雰囲気と、自分の関心のある分野をとことん学べる環境にありがたさを感じていました。そのため、専門分野以外にも実社会で役立つ知識を学べる良さを感じつつ、昨今の大学には息苦しさを感じることがあります。
個人的な考えですが、大学生にとって講義と同じくらい“時間の余白”と“自由”も大切です。知人(70代・男性)は「大学時代は講義に行かなかった。映画を観ていた。勉強は自分でしたね」と話していました。映画鑑賞経験を生かし、特定の分野で活躍しています。彼のような成功パターンはまれですが、大学教育において、学生が講義に行儀良く参加することばかりを重視するのは、必ずしも正解ではないように思えてならないのです。