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「隠すことを強要しないで」 治療をやめ、白斑と生きる男性の願い 当事者と親に伝えたいこととは

公開日:  /  更新日:

著者:古川 諭香

まずは親側が「我が子の白斑」を肯定してあげてほしい

 そうした日常を赤裸々にSNSで公開するようになったのは、海外のモデルがインスタグラムで白斑を堂々と公開している姿を見たことがきっかけでした。

 僕の白斑は自分だけの武器になる――。そう思い、発信を始めたところ、予想以上の反響が寄せられ、驚いたそうです。

「応援のコメントが多くてうれしいですし、当事者や親御さんからのDMに悩み相談が届くようになりました。実体験をベースにしながら返信しています」

 我が子に白斑があると、「どうにか治してあげたい」と考える親もいるでしょう。一方でクニハルさんは、自身の経験から、まずは親が我が子の白斑を肯定的に受け止めることも、ひとつの支えになるのではないかと考えています。

「隠すことを強要せず、『この模様、○○みたいでかっこいいね』と褒めたり、白斑があっても世界で活躍しているスポーツ選手がいることを伝えたりして、お子さんが白斑を肯定的に捉えられるようにサポートしていけたら良いですね」

「猫の肉球みたい」と言われてうれしかった太ももの白斑【写真提供:クニハルさん(vitiligo.9286)】
「猫の肉球みたい」と言われてうれしかった太ももの白斑【写真提供:クニハルさん(vitiligo.9286)】

「僕のように、白斑をオープンにして生きている人がいることも知ってほしい。白斑があるからといって自分の殻に閉じこもったり、自らの未来や可能性を狭めたりしないでほしいです。僕も実践しているのですが、体の白斑を見られたくない人は筋トレして、見せたくなる体を作るという逆の発想を試すのも良いかもしれません」

 実は、大の猫好きでもあるクニハルさん。愛猫にひっかかれたあと、その部分に白斑が広がったと感じることもあるそうですが、「それも愛猫との大切なコミュニケーション」と傷がつくことを気にしていません。

 治療という選択肢だけでなく、白斑をオープンにして自分らしく生きる道もある。白斑を隠すことなく発信を続けるクニハルさんの姿や言葉は、同じ悩みを抱える当事者や家族に、白斑との向き合い方にはさまざまな選択肢があることを伝えています。

(古川 諭香)