Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

ライフスタイル

「反対されると思ったから」 豪雨で愛車が水没した30代妻が絶句 夫が黙って保険解約 夫婦カウンセラーがアドバイス

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

教えてくれた人:夫婦カウンセラー・原嶋 めぐみ

信じられない隠しごとに妻が激怒(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
信じられない隠しごとに妻が激怒(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 自動車保険は、万が一の事故や災害に備えるためのもの。補償内容を見直すことで保険料を抑えられる場合もありますが、夫婦で共有しておきたい重要な契約でもあります。今回お悩みを寄せてくれたのは、豪雨で愛車が水没したことをきっかけに、夫が自分に黙って車両保険をはずしていたと知った30代女性。夫は謝罪したものの、妻の不信感は消えないといいます。夫婦カウンセラーの原嶋めぐみさんに話を聞きました。

 ◇ ◇ ◇

豪雨で愛車が水没 夫に相談すると衝撃の事実が判明

 お話を聞かせてくれたのは、千葉県在住のパート勤務の女性・山中莉子さん(仮名・30代)。今年の夏、豪雨によって、外出先に駐車していた軽自動車が水没し、動かせなくなってしまいました。

 JAFに連絡したものの、周辺でも多くの車が被害に遭っており、対応には数日かかるとのこと。莉子さんは車をその場に残して帰宅し、仕事から戻った夫に事情を説明しました。

 すると、夫から思いがけない言葉が返ってきたのです。

「え……あの車、車両保険に入っていないのに……」

 莉子さんは耳を疑いました。数年前に車を購入した際、確かに車両保険に加入したはずだったからです。

「どうして入っていないのか、夫に問い詰めました。すると、以前、保険の内容を見直した際に、夫が勝手に車両保険をはずしていたことがわかったんです」

 夫は「近所に買い物に行く程度しか使わないのに、保険代を出すのはもったいない」と考え、保険料を節約するために補償内容を変更したと説明。しかも、莉子さんに伝えていなかった理由を尋ねると、「反対されると思ったから」と答えたそうです。

「夫は『家計の負担を減らすためだった』と言っていました。でも、私が普段使っている車なのに、どうして相談もなくそんな大事なことを決めてしまったのか。しかも、反対されると思ったから黙っていたなんて、余計に納得できませんでした」

 車両保険は、契約内容などによって、台風や豪雨による車の水没も補償対象になる場合があります。莉子さんは、もし加入を継続していれば、今回の被害についても補償を受けられた可能性があったと考えています。

 その後、夫は莉子さんに謝罪しました。しかし、「今回は、たまたま運が悪かっただけ」とも話しており、その言葉にも引っかかっているといいます。

「もちろん、車両保険に入っていても、今回のような被害に遭わなかったわけではありません。でも、夫が私に相談してくれていたら、補償を続けるかどうか、ふたりで考えられたはずです」

 莉子さんが何よりショックを受けたのは、車が水没したことだけではありません。家計や暮らしにかかわる重要な判断を、夫が自分に黙って行っていたことでした。

「夫は謝ってくれましたが、お金の問題以上に、私に相談せず勝手に決めていたことへの不信感が残っています。今後も、私の知らないところで何かを決められてしまうのではないかと思うと、簡単には信用できません。どうすればいいのでしょうか」

夫が謝罪しても消えない不信感 信頼を取り戻すために必要なこととは

 車両保険は、自分の車が事故や災害などで損害を受けた場合に備える任意保険の一種です。台風や豪雨による水没も補償対象となる場合がありますが、契約内容や事故の状況などによって異なります。

 夫婦カウンセラーの原嶋めぐみさんは、今回の問題について、車両保険をはずしたことと、妻に相談せず契約を変更したことは分けて考える必要があると指摘します。

「保険料を抑えたいという夫の考え自体は理解できます。ただ、夫婦の生活にかかわる重要な契約を、相手に相談せず変更してしまったことは問題でしょう。とくに『反対されると思ったから』と、あえて伝えなかった点は気になります。意見が分かれそうなことほど、夫婦で話し合う必要があります」

 また、夫が謝罪しながらも「たまたま運が悪かっただけ」と話していることについても、原嶋さんは、夫婦の認識にずれがある可能性を指摘します。

「夫は車が水没したことを不運な出来事と考えているのかもしれません。しかし、莉子さんが問題にしているのは、相談もなく重要な判断をされたことです。まずは、その点に不信感を抱いていると、夫にはっきり伝えることが大切です」

 今後については、保険などの契約内容を夫婦で確認し、変更する際は事前に相談するなど、具体的なルールを決めることを勧めます。

「謝罪されたからといって、すぐに許す必要はありません。ただ、信頼を取り戻すには、夫が今後の行動で示していくことも必要です。約束を守り、きちんと情報を共有してくれるかを見ながら、少しずつ関係を立て直していけるといいですね」

(和栗 恵)