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「娘は介護をするために結婚したわけじゃない」 義母から突然の抗議 妻に確認すると返ってきた思わぬ本音 夫婦カウンセラーがアドバイス

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

教えてくれた人:夫婦カウンセラー・原嶋 めぐみ

妻の親からかかってきた突然の電話に呆然(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
妻の親からかかってきた突然の電話に呆然(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 親の介護を誰が担うのかは、夫婦にとって大きな問題のひとつです。家族だからと自然に引き受けていたことでも、介護の度合いや生活環境が変われば、負担に感じるようになることもあるでしょう。今回お話を伺ったのは、自身の両親を妻とともに支えてきた40代男性。これまで問題なく暮らしていると思っていましたが、妻の母から届いた連絡をきっかけに、妻の本音を知ることになりました。夫婦カウンセラーの原嶋めぐみさんに、家族との向き合い方について伺います。

 ◇ ◇ ◇

義母の言葉をきっかけに妻に変化

 関東在住の秋山典仁さん(仮名・40代)は、妻と自身の両親との4人暮らし。数年前から両親に介護が必要になり、デイサービスなどを利用しながら、自宅での生活を続けています。

 典仁さんも休日などには両親の介護をしていますが、平日は仕事で家を空けています。そのため、在宅ワークをしている妻が、食事や通院の付き添いなど、日常的な介護の多くを担うようになりました。

「妻はもともと私の両親との仲も良かったですし、嫌だと言われたこともありませんでした。在宅で仕事をしているので、何かあったときにも対応してもらいやすくて。僕としては、うまくやってくれていると思っていました」

 これまでは比較的、自分たちで身の回りのことができていた両親。しかし、最近になって介護度が上がり、手助けが必要な場面が増えてきました。それに伴い、妻が仕事の合間に対応しなければならないことも増えていったといいます。

 そんななか、典仁さんの元に突然、妻の母から連絡がありました。典仁さんは以前から、妻の両親について「いわゆる毒親というか、ちょっと変わった人たち」だと感じていたそうです。妻自身も親との関係に悩むことがあり、結婚してから典仁さんが妻と一緒に妻の実家を訪れたのは、片手で数えられるほど。典仁さん自身、妻の両親とはほとんど交流してきませんでした。

「そんな義母から突然、『娘はあなたのご両親の介護をするために結婚したわけじゃないでしょう』『娘にそんな苦労をさせるために育てたわけじゃありません』と言われたんです」

 そもそも、ほとんど交流のない義母が、なぜ両親の介護について詳しく知っているのか。疑問に思った典仁さんが妻に尋ねると、最近、母親との電話で介護のことを話したと打ち明けられました。ただ、妻は「別にお母さんにどうにかしてほしくて話したわけじゃない」と説明したといいます。

「義母の言い方は、もう結婚して家庭があるのに、いつまでも妻を自分たちのものだと思っているように感じました。妻だって私の家族の一員ですし、両親ともずっとうまくやってくれていた。それなのに、外から突然『娘にそんなことをさせるな』と言われても、正直納得できませんでした」

 ところが、その話をしていると、典仁さんが予想していなかった言葉が妻から返ってきました。

「妻は『最近ちょっと大変になってきたのは確かだし、言われてみたら、私がここまでやる必要があるのかなとは少し思った』と言ったんです」

 典仁さんにとっては、思いがけない言葉でした。これまで妻から介護をやめたいと言われたことはなく、自分の両親とも良好な関係を築いていたからです。

「妻の親に余計なことを言われなければ、今まで通り普通に暮らせていたんじゃないかと思ってしまいます。私としては、妻の両親にはこれ以上、私たちの家庭に口を出してほしくありません。でも、妻とはこれまで通り仲良く暮らしていきたいし、両親の介護も今の生活の中で続けていきたいと思っています。妻の親にはどう対応し、妻とはどう話し合えばいいのでしょうか」