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「長く置いたほうが効きそう」は勘違い? カビ取り剤のやりがちな“NG行動” 清掃のプロが教える正しい使い方
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9月から約1か月続いた異例の長雨の影響で、カビが発生しやすくなっています。家の中でカビを見つけると、カビ取り剤を使って一気にきれいにしたくなるもの。頑固なカビほど、「たくさんかけたほうが効きそう」「長く置いたほうが落ちそう」と思うかもしれません。しかし、使い方によっては効果が上がらないばかりか、素材を傷めたり、危険につながったりすることも。カビ取り剤を使うときに注意したいポイントについて、長年清掃業務に携わってきた株式会社西武不動産ビルマネジメントの北岡里佳さんにお聞きしました。
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たくさん使えば効果もアップ? 「何事も適量」
カビ取り剤を使うとき、汚れがひどい場所にはついたっぷりと、かけたくなるかもしれません。しかし、量を増やせば、そのぶん効果が高まるわけではないといいます。
「何事も『適量』というものがあります。カビ取り剤は塩素系洗剤なので、素材(壁やゴムパッキン)を溶かしてしまうことになりかねません」
また、密閉された空間で大量に使用することにも注意が必要です。空気中の塩素ガス濃度が高くなり、目の痛みや頭痛、吐き気などを引き起こす危険があるといいます。
では、長時間放置すれば、よりしっかりカビを除去できるのでしょうか。
「一般的なカビ取り剤の場合、軽いカビ汚れなら5分程度、しつこいカビでも最大30分程度、置くことが推奨されています。その後は乾燥も進むため、それ以上放置してもカビ除去の効果は上がらないとされています」
むしろ、プラスチックやゴムパッキンなどは、長時間放置することで変色や変質、ひび割れにつながる場合もあるそうです。
水気が残ったまま使うと「効果は上がりません」
カビ取り剤を使う前の状態もポイントです。カビが発生しやすい浴室では、壁や床が濡れたまま掃除を始めてしまうこともあるでしょう。
しかし、水気を取らないままカビ取り剤を使うと、洗剤が水で薄まってしまうため「効果は上がりません」。使用前には、水気を取り除くことが大切です。
また、カビを落とそうとして強くこするのも避けたい行為です。強くこすっても効果は期待できず、建材の表面に傷がつくことで、そこに胞子が付着し、再びカビが発生する原因になる可能性があります。
別の洗剤を使うときにも注意が必要
複数の洗剤を使う場合は、さらに注意が必要です。
「塩素系のカビ取り剤と酸性洗剤を混ぜると、化学反応によって有毒な塩素ガスが発生する危険があります。同時に使わなければ大丈夫というわけではありません。たとえば、排水口や排水溝などに別の洗剤が残っている状態でカビ取り剤を使用することでも、意図せず混ざってしまう可能性があります。複数の洗剤を使う場合は、十分に洗い流してから使用するなど注意が必要です」
使用中は換気も欠かせません。とくに浴室を閉め切ったまま使用すると、室内の塩素ガス濃度が高くなり、洗い流すためにドアを開けた際、目やのどに刺激を感じたり、ひどい場合は頭痛や吐き気を引き起こしたりするおそれがあります。
カビ取り剤は、量を増やしたり、長く放置したりすれば効果が高まるものではありません。使用する製品に記載された使用量や放置時間、注意事項を確認し、十分に換気しながら適切に使うことが大切です。
(Hint-Pot編集部)
