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「洗剤の使用をやめてほしい」 公園の滑り台を洗う無償活動に厳しい声も 清掃プロが方針を変えた“真摯な思い”
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「洗剤の使用をやめて」 寄せられた声に向き合う
その一方で、「洗剤の使用をやめてほしい」といった声も寄せられたそう。その後、下野市にも洗剤の使用について連絡があったそうで、同社は洗浄方法を見直すことになりました。そのときの心境について、担当者は率直な思いを明かします。
「公園の洗浄に使用した洗剤は、生分解性や安全性に配慮して選定したものです。今後の清掃活動に向けて、すでにさまざまな道具や資材を準備していたこともあり、正直なところ、とても落ち込みました。私たちなりに安全性を考え、地域のために何ができるかを社内でも話し合いながら準備を進めていたため、当初は戸惑いもありました」
それでも、寄せられた声に真摯に向き合うことで、見えてきたものがあったそうです。
「製品の安全性だけでなく、公共の場所を利用されるみなさまに安心していただけることも大切なのだと、改めて感じました。今回の出来事は、私たち自身がさまざまな立場の方々の気持ちや考え方に、改めて向き合うきっかけにもなりました。大切なのは、異なるご意見を否定することではなく、それぞれの声に耳を傾けながら、より良い活動につなげていくことだと考えています」
そして、同社は「公園清掃では洗剤を使用せず、水のみで清掃していく」ことを決定。汚れた滑り台を、水とスポンジできれいにする動画を投稿して報告しました。さまざまな意見を受け止めながら、現在も活動を継続しています。
「地域を大切にする気持ちや行動が広がっていけば」
「子どもたちが気持ち良く遊べる場所を少しでも増やしたい。そして、子どもたちを見守る保護者の方々にも、快適に過ごしていただきたい」と考え、公園の清掃活動を計画したものの、自治体から許可を得ることは想像以上に難しかったといいます。そんななか、活動の趣旨を理解し、快く受け入れてくれたのが下野市でした。
「普段はお客様からご依頼をいただいて建物を洗浄しておりますが、こうして自分たちの技術を地域のために生かせることに、改めて仕事のやりがいを感じました」と担当者さん。今後への思いも、次のように話します。
「実際に清掃している様子を見ていただくことで、『自分たちの街もきれいにしたい』『自分にも何かできることがあるかもしれない』と感じてくださる方がひとりでも増えたら、とてもうれしく思います。この活動をきっかけに、地域を大切にする気持ちや行動が少しずつ全国へ広がっていけば、いつか本当に日本をもっときれいにできるのではないかと考えています」
(Hint-Pot編集部)