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「終わったあとは食べられるの?」 ハロウィンの飾り用カボチャ 栄養士が明かす意外な注意点
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教えてくれた人:和漢 歩実

10月31日はハロウィン。オレンジ色のカボチャをくり抜いて顔を作った「ジャック・オー・ランタン」や、手のひらサイズの小さなカボチャを飾って楽しむ人もいるでしょう。イベントが終わった後、飾っていたカボチャをどうするか迷ったこともあるかもしれません。そもそも食べられるのでしょうか。栄養士で元家庭科教諭の和漢歩実さんに伺いました。
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ハロウィン用の飾りの多くはペポカボチャ
カボチャが日本にやってきたのは、16世紀半ば頃。漂着したポルトガルの船によってもたらされたといわれています。その際、“カンボジアから持ってきたウリ”と伝えられたことから、「カボチャウリ」と呼ばれ、「カボチャ」になったという説もあります。
現在、日本で栽培されているカボチャを大きく分けると、西洋カボチャ、日本カボチャ、ペポカボチャがあります。一般的に食べられているのは、西洋カボチャで、ホクホクとした食感と甘味が特徴です。日本カボチャは水分が多く、食感はねっとりとしています。
ペポカボチャは形や色、大きさなど品種によってさまざまです。ズッキーニなど食用として親しまれているものもありますが、装飾として観賞用に使われるものもあります。ハロウィン用の飾りカボチャにはペポカボチャの仲間が多く、小型のものは「おもちゃカボチャ」とも呼ばれます。今の時期、色鮮やかなものやユニークな形をしたものを店頭で見かける機会も多いでしょう。
観賞用のカボチャは、食品ではない
ハロウィン用の飾りカボチャについて、「もったいないから食べてみた」という声も散見しますが、観賞用として売られているものは食品ではないので、基本的には食べられません。栽培時の農薬の使用や収穫後の衛生管理など、食用を前提とした管理がされているとは限らないためです。
一方、食用のカボチャを購入して、自宅でくり抜いてジャック・オー・ランタンにした場合、室温に置いておくと、切り口から傷みやすくなります。食べる予定がある場合は、果肉を清潔な状態で取り出し、種やワタは取り除いて冷蔵保存し、早めに加熱調理することをおすすめします。形が気にならないポタージュやプリンなどが良いでしょう。
ハロウィンはカボチャを食べる日?
ちなみに、ハロウィンはカボチャを食べる日というわけではありません。ハロウィンの象徴でもあるジャック・オー・ランタンは、もともとアイルランドなどでカブをくり抜いて作られていたといわれています。その風習がアメリカに伝わり、現地で手に入りやすく、加工もしやすいカボチャが使われるようになったそうです。
日本では、冬至にカボチャを食べる風習がありますが、ハロウィンにもカボチャを使った料理やお菓子を楽しむ人もいるでしょう。西洋カボチャは、抗酸化作用のあるβカロテンやビタミンE、ビタミンCなどを豊富に含む緑黄色野菜です。免疫機能の向上に期待できます。気温が低くなり、体調管理が気になる今の季節に取り入れたい野菜です。
観賞用と食用のカボチャをしっかり区別して、秋のイベントを安全に楽しみたいですね。
(Hint-Pot編集部)
和漢 歩実(わかん・ゆみ)
栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾