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食べないのはもったいない! カボチャ調理で捨てがちなワタ…実は果肉より食物繊維5倍 栄養士が解説する調理法

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

栄養たっぷりのカボチャ(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
栄養たっぷりのカボチャ(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 2025年の冬至は、12月22日(月)です。冬至といえば、昔からカボチャを食べる習慣があります。寒い季節を健やかに乗り切るための、古くから伝わる知恵ですが、現代の栄養学から考えても、理に適っているそうです。とくにワタには、風邪予防に役立つ豊富な栄養が、果肉部分よりも含まれているとか。カボチャについて、栄養士で元家庭科教諭の和漢歩実さんに伺いました。

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βカロテンなど栄養豊富なカボチャ

 カボチャは夏に収穫される野菜ですが、冬のイメージがあるかもしれません。その理由は、カボチャの保存性と栄養価の高さにあります。昔は今よりも、食品の保存や栽培技術が発達していませんでした。そのため、夏に収穫したカボチャを冬に向けて保管し、寒い季節の貴重な緑黄色野菜として、栄養補給に役立てていたようです。

 冬至にカボチャを食べる風習について、その起源には諸説ありますが、節目の日に食べることで、無病息災を願ったと考えられます。

 実際に、カボチャには風邪予防に役立つ栄養がたっぷり含まれており、βカロテンが代表的です。βカロテンは、体内で必要時にビタミンAに変わり、皮膚や粘膜を強くして免疫機能をサポートする働きが期待されています。

 このほか、コラーゲンの生成を助け美肌に欠かせないビタミンC、老化を防ぎ「若返りのビタミン」といわれるビタミンEも多いのが特徴です。ビタミンACE(エース)がそろい、抗酸化作用の相乗効果が期待されます。食物繊維、ミネラルもバランス良く含まれる野菜です。