話題
「空の上のお兄ちゃんも褒めてくれている」 真っ白な現役競走馬が「神馬」に 亡き兄が叶えられなかった大役に感動の声
公開日: / 更新日:
亡き兄・アオラキが叶えられなかった大役

本来、この王子神社の神馬は、スノーエルヴァの半兄で同じく白毛の競走馬・アオラキが引退後に務める予定でした。しかし、アオラキは昨年11月のレース中の事故により、この世を去ってしまいます。サラブレッドで白毛は希少な毛色。そのため、「同じ白毛の妹であるスノーエルヴァが、この度神馬となりました」と、同クラブのスタッフさんは経緯を明かします。
現役の競走馬が神馬として神社の境内に立つという試み。衣装は川崎競馬の誘導馬のものなどを借りて臨みましたが、特別な練習はしなかったといいます。
「通常の競走馬は人や音などに敏感に反応しますが、そもそも非常に珍しい白毛で産まれて来たスノーエルヴァは、小さいときからさまざまな人たちに囲まれていましたので、人や音に慣れているところがあります。なので、とくに練習などはなく、無事に大役を務めてくれました」
それでも、繊細で競争心が求められる競走馬ゆえに、大勢の参拝客に囲まれて暴れないか心配もあったそうです。
「ところが、いざ神事が始まると、まるで自分に与えられた役目を理解しているかのように、堂々と振る舞ってくれたんです。レースの際にも見られたことですが、スノーエルヴァは自分からお客様に近づいていったり、カメラを向けられるとポーズを取ったりすることもあるんです(笑)。本当に賢くて、人が大好きな子なんだと思います」
競走馬と神馬の「二刀流」へ

神社のしきたりや競馬界のルールなど、数多くのハードルを乗り越え、数か月にわたる関係者との打ち合わせを経て実現した今回の神事。
「神事を無事に終え、スノーエルヴァと目が合った瞬間は、安堵すると同時に『本当によく頑張ったね、ありがとう』という気持ちでいっぱいになり、自然と笑顔がこぼれました」と、スタッフさんは特別な一日を振り返りました。
そして、これまで注がれてきた多くの人たちの愛情を受け継ぎながら、スノーエルヴァはこれからも走り続けます。
「これからも神馬として、競走馬として、二刀流を続けていきます。競馬もそうですが、馬の素晴らしさをいろんな方々に知ってもらいたく、会える、身近な神馬の白馬として、一緒に歩んでいけたらと思います。ぜひ一度、神馬の白馬スノーエルヴァに会いに来てください!」
(Hint-Pot編集部)