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「使い方について考えて」 ハロウィン仮装に赤十字マークはNG 日本赤十字社に理由を聞いた
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ピンクや斜めの十字も「類似マーク」に

平時でも赤十字マークの使い方はジュネーブ条約や国内の法律で定められており、日本国内で使用できるのは、日赤や自衛隊の衛生部隊など、法律などに基づいて認められた組織に限られています。
さらに、赤十字に似たマークも使用が制限されています。十字が赤色でなくても赤色系統であれば類似とみなされ、ピンク色の十字も仮装には使えません。背景が白色系統のもの、十字が傾いていたり長さや形を変えたりしたものも類似にあたります。
見た人が「これは赤十字のマークかな?」と思うようなマークは、類似マークと考えられるそうです。
“本来の意味”を伝えたら、即時変更の対応が取られた事例も
毎年のように呼びかけを続けるなかで、手応えはあるのでしょうか。日赤は、SNSでの発信などを通じて本来の意味への理解が広まりつつあると感じる一方、「まだまだ多くの誤使用が散見される」と話します。
日赤には毎年、市販のコスプレ衣装のデザインやSNSに投稿された画像など、誤使用と思われる事例について問い合わせが寄せられています。
過去には、よく知られたアミューズメント施設の公式イベントで、衣装に赤十字マークが使われているという報告があったケースも。日赤が施設に伝えたところ、即時に変更してくれたうえ、関係各所にも周知を徹底してくれたそうです。
また、一般の人から誤使用が疑われる商品について情報提供を受けた際には、指摘があったこととあわせて参考資料を示し、本来の意味を理解してもらえるようお願いしているといいます。こうした働きかけによって、販売停止やデザイン変更につながったケースもありました。
仮装をきっかけに、赤十字マークの意味を知って
一方で、誤解を解く難しさもあります。赤十字マークは医療や看護を連想させるマークとして、街なかのサインや映像などで多く使われているのが現状です。日赤も「本来の意味を知らず悪意なく使用されている方が大半ではないか」と推測しています。
そのうえで、「いまの日本は幸い、攻撃をしてはならない人や物、場所を示すための『保護の標章』として大きく赤十字マークを掲げなければいけない状況にはありません。そうした環境のなかで、本来の意味や、いざというときへの影響について深く考えていただくのはなかなか難しいと感じています」と語ります。
では、仮装を楽しむ人たちに、日赤はどのようなことを伝えたいのでしょうか。
日赤は、赤十字マークの意味を知ることをきっかけに、その使い方について考えてほしいとして、こう話します。
「ハロウィンをきっかけに、一歩立ち止まって『赤十字マークの意味』を知り、その使い方について考えていただければ幸いです。また、その意味をご友人やご知人にも伝えていただければありがたく思います」
街なかで目にする機会も多く、医療のシンボルと誤解されがちな赤十字マーク。平時から意味を正しく理解し、本来の意味が社会に共有されてこそ、紛争時の命を守る盾となります。正しく機能し続けるために、一人ひとりの理解と配慮が求められています。
(Hint-Pot編集部)
