育児・家族

子どもとおうちで簡単「モヤシ」栽培を楽しむ 都市封鎖続くロサンゼルスより日本人女性が暮らしを綴る

著者:小田島 勢子

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ある日の“かーちゃん学習”で裁縫した手作り布マスクをつける長女【写真:小田島勢子】
ある日の“かーちゃん学習”で裁縫した手作り布マスクをつける長女【写真:小田島勢子】

 夫とともに日本から米ロサンゼルスの片田舎へ移住した小田島勢子さんは、現在11歳、8歳、5歳の3人の娘を育てながら、鶏や豚、犬たちと自然に囲まれたナチュラリストのスローライフを送っています。異国の地で生活する中で、改めて食や環境の大切さを日々感じているという勢子さんは、「造る」ことが暮らしのスタンス。簡単にみそ汁や鍋料理を作る“だしの素”のようなだし粉も手作りしています。しかし、そんな勢子さんの生活も1か月ほど前から新型コロナウイルス感染拡大の影響を強く感じるように。子どもたちは夏休みが明けるまで自宅学習が決定。おうちで一緒に過ごす時間を有効活用した体験学習を実践しているといいます。手軽にできる「モヤシ」栽培と調理法を紹介します。

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午前中の自宅学習後は大人も楽しめる“かーちゃん学習”を

自宅で飼っている鶏たちの世話をする娘たち【写真:小田島勢子】
自宅で飼っている鶏たちの世話をする娘たち【写真:小田島勢子】

 ここロサンゼルスは、自宅待機命令が出されてからはや1か月以上が経ちました。必要不可欠なビジネス(主に食品販売や病院、薬局、ガソリンや郵便局など)以外の仕事に従事する人々は、テレワークに切り替わるか、多くの企業が休業状態にあるため、たくさんの人々が一時解雇を余儀なくされています。

 そんな中で、我が家の3人の娘たちが通う学校も休校となり、先月下旬より自宅学習が始まっています。カリフォルニアでは、小中高校の夏休み明けまでの休校が決まりました。これから約4か月の間、自宅待機命令が解除され以前と同じように外出できるようになるまで、子どもたちはみんな主に自宅で生活を送ることになっています。

 1か月ほど前から我が家で始まった自宅学習ですが、午前中いっぱいをかけてそれぞれ3人がオンライン上でその日、その週に送られてきた課題をこなしています。そして、1日の課題が終わった後、我が家の“かーちゃん学習”が始まります。ある日は料理、ある日は裁縫、科学実験に図画工作など。

 子どもたちがみんな小学生なこともあり、できるだけ飽きてしまわぬよう、その日によってアクティビティを少しずつ変化させています。そこで今、我が家で人気の大人も楽しめるシンプルな自宅での体験学習を紹介します。

育てて食べられる! 豆の発芽とモヤシ料理体験

発芽したモヤシ。ざるに根をしっかりと張り育っている【写真:小田島勢子】
発芽したモヤシ。ざるに根をしっかりと張り育っている【写真:小田島勢子】

 皆さんの棚の奥に眠っているかもしれない、いつ買ったかもわからぬ乾燥豆たちを発芽させてみましょう。お庭がなくてもお家の中で、土がなくても、お水さえあれば植物の園芸体験ができます。

 大豆、緑豆、ヒヨコ豆、金時豆……いろいろな種類があり、どれもおいしい「モヤシ」になります。育てる期間も短く、すぐに食卓でおいしく調理できることも楽しみの1つです。もやし栽培にはさまざまな方法がありますが、我が家で実践しているザルを使った栽培法を紹介します。ボウルと同サイズか、少し小さめの口径のザルを使います。

1、豆をボウルに入れ、たっぷりのお水で一晩浸水させる
2、ザルで豆の水を切り、1のボウルに豆の入ったザルをそのまま乗せる。遮光するため、清潔なキッチンタオルでボウルを覆ってかぶせる
3、次の日から冬場は1日1度、夏場は1日2度ほど、ザルに入った豆の上に水をかけ、豆が全体的に水に濡れたら2と同様の状態に戻す

 これを毎日繰り返しますが、この時豆を動かさないように水は上からかけるようにすると、数日後からザルの方に根付き、収穫時がとても楽です。寒い季節は1週間、温かくなれば4日ほどでモヤシとして収穫することができます。豆が発芽してモヤシになることで栄養価も上がるとされています。キッチンタオルが濡れてしまった場合、新しいものに交換してください。

 豆がもやしになることで栄養価も上がり、本来豆に存在する酵素抑制作用も、発芽することで解除することができるので良いこと尽くめです。

 ここで気を付けなければならないのは、園芸用の豆ではなく、煮豆用の豆を使うこと。また、小豆は品種により、他の豆と同じ条件下では芽が出ないものがあるので成功しない場合があります(経験上)。

 いずれにしても、3日目にまったく様子が変わらず発芽しそうにないようであれば、モヤシ実験は諦め、そのまま煮豆などへと目的を変更させると良いかと思います。