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米ロサンゼルスでも一斉休校 オンラインでの自宅学習や給食の無料配布も 非常事態に感じた日本の良さ
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ナチュラリストの小田島勢子さんは、夫とともに日本から米ロサンゼルスの片田舎へ移住。11歳、8歳、5歳の3人の娘を育てながら、鶏や豚、犬たちと自然に囲まれたスローライフを送っています。異国の地で生活する中で、改めて食や環境の大切さを日々感じているといいます。そんな勢子さん一家ですが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を最近感じるようになってきました。現在子どもたちの通う学校は、日本と同様に防疫対策の一環として学級閉鎖をしているといいます。米国で子育てする日本人ママが、異国の地で体験している“非常事態”の中で気付いたこと、感じたことを綴ります。
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新型コロナ感染拡大の影響を感じるも植物や動物たちはいつも通り
日本で始まった学級閉鎖をニュースで見ていたあの日から2週間。WHO(世界保健機関)が「新型コロナウイルスはパンデミック(世界的な大流行)」と表明したと同時に、アメリカ・カリフォルニア州でも一斉に学級閉鎖、仕事の在宅ワークが始まりました。
公園への外出や、日用必需品以外のすべての店頭での買い物、そしてレストラン内での飲食まですべてが禁止され、今ロサンゼルスの多くの人々が不安を抱えています。
そんなニュースを聞きながら、ふと我が家の裏庭に目をやると、今日も変わらぬ穏やかな時間が流れています。季節を知らせる勿忘草(ワスレナグサ)、レモンやオレンジの花々は咲き誇り、鶏は草をついばみ、卵を産んで、豚は太陽の下で日向ぼっこ。その姿を見て、日々情報に振り回され、不安を感じているのは私たち人間だけなんだな、と気付かされるのです。
家を一歩出て、日用品の買い出しに行けば、トイレットペーパーや除菌ジェル、水が棚から姿を消し、最近では卵、肉、パスタ、パンや米、そして冷凍食品の棚まですっからかんに。毎日の生活の中で何気なくさまざまなものを手に入れることができていたことに、感謝せずにはいられません。
さて、私たちの住むこの小さな町でも、例外なく先週から子どもたちの学校閉鎖が始まっています。こんな非常事態での娘たちの通う学校の対応や、我が家の生活の様子を2回に渡り、記したいと思います。